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多彩なゲスト! GW練習記

2010/05/06

4月30日

 GWの僅かな合間の平日。横高グランドにスーツを身に纏った一人の男性がやってきた。一見してラグビーのイメージが浮かびにくい穏やかで優しい雰囲気。しかし実は超一流「ラグビー人間」だ。この日のゲスト西岡晃洋さんは、かつて早稲田で赤黒ジャージを身に纏ってプレーし、卒業後は三洋電機ワイルドナイツで背番号9をつけて活躍。さらには留学先のオックスフォード大学で社会教育学修士を取得し、帰国後は世界的に有名な外資系コンサルティング会社・アクセンチュアに就職。現在は職を変え、株式会社ウィル・シードで教育、人材育成関係の仕事に励んでいる。

 冒頭の紹介で「ラグビー選手」ではなくあえて「ラグビー人間」としたのは、プレーのみならず勉学やビジネスにおいても超一流の人生を歩んでいるからだ。西岡さんを知っている人なら誰もが口をそろえる。「あんなに熱く、狂ったように努力できる人は見たことがない」と。私にとっては大学の3個上(1・4)の先輩。まさに神様のような存在だった。別件で西岡さんと連絡を取るうちに、「是非横須賀高校ラグビー部を見たい」と、この日にはるばる来校してくださった。もちろん、そこには西岡さん自身が横高ラグビーの姿から何かを掴み取るという目的意識を持っている。

 横高ラグビー部を見て帰り道でまず言ったセリフが「いやーすごく勉強になった。本当にいいものを見せてもらったよ。勉強になった」。いったいどこまで探究を続けるのだろう。生きる文武両道。狂ったようにラグビーに打ち込み、同時に勉学にも本気で取り組み、思うがままに人生を切り開き、なお挑戦を続ける。そしてどこまでも謙虚な姿勢。目指すには高すぎる気もするが、「浪漫・情熱・執念・努力」で次々に夢を実現していく人間の姿を、選手たちには見てほしいと思った。

西岡晃洋さん

『楽しみながら、積極的にラグビーに取り組む姿勢がとても印象的でした。これから、松山先生の指導でもっともっとたくましいラガーマンになることを期待しています。また会える日をとても楽しみにしています。』

ジョジョ

『今日のスクラムハーフのパスの指導では巻きパスの原因である深く持ちすぎを指摘して頂いて巻きパスが改善されました。ありがとうございます。』

スミケン

『早稲田大学でラグビーをやっていたってだけでもすごいのにオックスフォードでもプレーされていたと言うことでかなりびっくりした。自分もだいたい志望校が決まってきたので間近で文武両道をしている方に教わってかなりいい刺激になりました!』

もってぃー

『ものすごい経験と実績を持った方だったので話かける時は緊張したけれど、優しい人で試合で使える知識・ちょっとした身体の使い方などを丁寧に教えてくれたのですごく充実した、収穫のある一日でした。』

いっちー

『ハーフとしてのパスを今までで一番意識して練習できました。上半身が下を向いていると指摘していただいたので、これから正しいフォームで練習していきたいです。』

 

 

5月1日・2日

 神奈川県で最もスクラムに精通し、スクラムを強くできる指導者。日体大時代(4年時はキャプテン)は大学選手権決勝で清宮早稲田と戦い、卒業後は日本IBMやニュージーランドでプレーした。そんな小沢克年さん(日大藤沢監督)を求めて、2日間出稽古を行った。目的はもちろんスクラム。それなりのメンバーが揃いながらも、関東大会予選ではスクラムの劣勢が明らかに響き、勝利を失った。新体制スタート後に手をつけるべき課題は山積だが、まずはスクラム。人任せなようだが、「小沢さんにお願いすれば大丈夫」は、絶対に正しい。

バンブー

『日藤さんとの2日間のスクラム練習は自分が始めてPRをやってみたり、チームとしてあんなにヘトヘトに成る程スクラムを組んだとてもいい経験でした。スクラムの強い姿勢、組んだ時の手の使い方、LOの組み方、これらの事を教わりそして、何度も試せたことでスクラムが変わったと思います。始めは押し負け続けたのが最後の方は耐えられるようになりました。でもこちらが押し返すのはあまりできなかったので今回学んだ事を生かし練習して今度は攻めのスクラムがやれるように頑張りたいです。日藤の先生並びにFWの皆様2日間ありがとうございました。』

 

 最高レベルのノウハウと理論はインプットされた。あとは鍛えるだけ。組み込むだけ。せっかく教わったことを机上の空論で終わらせるか、花園予選で試合を左右するスクラムを組めるか、すべてはGW明けの日常の取り組みにかかっている。

SP(1年生タッチフット対決で活躍!)

『合同練習お疲れさまでした。初めての遠征ということで不安もあったけど,経験者のみんなや日藤の1年生がリードしてくれたので良い雰囲気で練習が出来ました。また,日藤のOBの方にアドバイスも頂き,とても中身の濃い2日間になったと思います。タッチフット対決では練習とは一転し本気でぶつかり合いました。5月は練習や試合がたくさんあるので1日1日の練習を大切にしていきたいです』

 

5月4日

 午前中は測定(各種ウェイト、各種スキル、フィットネスなど)とルールテストを行った。

 

 ルールテストでは、1年生とMGは基礎問題。上級生は応用問題に挑戦。1年生とMGはこれを機にルールを理解していけばいいだけだが、上級生の得点の低さは・・・。まぁしかしこのテストを通じてプレー中に相手よりも一瞬早く動けるようになっただろうから、よしとしようかな。

りょーちん(基礎問題最高得点・経験者除く)

『改めて、ルールをしっかり覚えてラグビーの事をよくわかろうと思いました。』

ウッチー(応用問題最高得点)

『今回のテストで曖昧にしていた、ルールを理解することが出来ました。
これを機にルーリングを深め、試合に繋げていきたいです。』

くわまん (応用問題最低点・・・)

『上級生の中で最下位になってしまい、とても情けないです…。もっとラグビーについて勉強したいと思います!』

 

 午後、頭も体もやっぱり疲れ気味。日藤との連戦(練習)で体もかなり痛んでいる。つまりはGW練習の山場だ。そんな状況には願ってもない刺激、OB8名が練習に参加し、分厚い分厚い胸を貸してくれた。

小澤コーチ(58期)『最初の日よりも雰囲気が上がっています。自分の中で見つかった課題を直し、足ふみせずにどんどん上を目指そう!』

佐久間さん(58期)『声をみんなで出して盛り上げていってください!』

仲野さん(58期)『悪いところを指摘し合うことが大切です。』

里薗さん(58期)『これ以上けが人を増やさないようにして頑張ってください。』

田中さん(59期)『とても良い練習ができているので、今の練習を継続していきましょう。』

三富さん(59期)『ひとつの練習は他の練習にも繋がっています。すべての練習を生かしてください。』

鈴木さん(59期)『午前中も練習だったのに、とても活気があると思いました。』

木内さん(62期)『1年生も加わりこれから雰囲気も変わってきます。上級生が下級生を引っ張ってください。』

 

 OBがグランドに来て動いてくれるのは、本当にありがたい。経験を積み余計な力が抜けたOBの実力は、高校生レベルを遥かに超える。この日も桐蔭や慶応よりも明らかにスキルフル&パワフルなアタック。このレベルの体感、刺激を定期的に受けさせてもらえたらどれだけ有益なことか。OBの皆さん、ぜひこれからも力を貸してください!

 

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