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横須賀セブンス完全優勝 『真の勝負集団へ』

2010/06/15

 6月12日、横須賀地区の7人制大会、称して「横須賀セブンス」が開催された。参加は3校から7チーム。横須賀A・B・C、横須賀総合A・B、津久井浜A・B、そしてそれぞれの1年生チームだ。

 セブンスはオリンピック種目採用決定に伴い、これから今まで以上にスポットを浴びていくに違いない種目だ。いち早くセブンス強化に着手したタマリバとの合同練習では、15人制との違いを勉強させてもらった。15人制の力関係がそのまま結果とならない恐ろしさがセブンスには存在する。

 今回、横高としてはこの横須賀セブンスを「組織の根源作り」と位置づけた。分かりやすく言うと、この大会を通じて「チーム内のライバル意識の激化」と「自らがチームを作り上げる力の育成」を目指した。1週間前にチームを発表してからは、ほとんどすべてのメニューをチームごとに任せた。練習メニューやフィットネスメニューの決定もチームごととし、対抗意識を根付かせた。

以下、各チームに対するコメント

Aに対し「横高としてこの横須賀地区で負けることは絶対に許されない。死んでも名を守れ」

Bには「チームは実力で分けた。つまりBのメンバーは1年生が複数いるAよりも格下と判断されたということだ。むかつけよ。怒れ。Aをぶちのめせ。Aのやつを粉砕しろ。そして俺(松山)に『見たか!俺のが上だ!』と見せ付けてみろ」

Cには「ラグビーはFWだ。FWが偉いんだ。それを証明しよう」

 

 結果を先に書こう。横高は1年生リーグ戦で優勝。上級生トーナメントでも優勝・準優勝・3位を勝ち取った。この日、横高は横高以外に一度も負けることはなかった。横須賀地区における地位と誇りは守ることができた。そしてやはり、この日は横高内での激しい戦いが行われた(準決勝はB対C、決勝はA対B)。

 部内マッチ。早稲田ではゲバと呼ばれる。赤黒ジャージに憧れて日本中から集まった男たち。レギュラーへの道は途方もなく険しく、誰もが挫折感を嫌というほど味わう。それでも最後の最後まで、赤黒ジャージを諦める気には到底なれやしない。そんな男たちが繰り広げるゲバ。ABゲバ、BCゲバ・・・EFゲバ、どの試合も大学選手権に劣らず、ときにはそれ以上に熱く火花が飛び散る。グランド外では親友であろうと、仲のよい相部屋の後輩であろうと、相手の顔面を躊躇なくスパイクで踏みつけるがごとき狂気。他校との対戦では比較的ジェントルマンに振舞う早稲田であっても、ゲバのときだけは執念・狂気・意地の権化となる。

 そんなかもうきっと赤黒を着れないに違いない4年生の感情的で崇高な姿に、下級生は激しく心を奪われる。この先輩のためならこのゲバで死んでもいいとすら思いたくなる。下手糞なのに偉大な先輩の背中を目に焼き付ける。そして自分が4年生になったころ、その背中を思い出し、挫折から奮起し、やはり自分もBやCのカリスマとなる。そんなチームだからこそ、Aの試合を心の底から応援することができる。先輩を、後輩を、同級生を心の底から愛することができる。そんな無数の人間の思いが伝統を築き上げていく。美化しているわけでもなく、早稲田で見てきたのはそんな世界だった。

 話を戻すと、今後の横高で目指していきたいのはこういった世界だ。現在プレーヤー数が40名。どうせやるなら、本物の絆で結ばれて勝利を目指す集団になるほうが楽しいに決まっている。「学年順番待ちレギュラー」「レギュラーを諦めかけて受験を言い訳に持ち出す」「悔しい気持ちを押し殺して生ぬるい人間関係に安住」「レギュラーを脅かされることはないが他校のライバルを意識して過ごしているわけでもない」・・・若干15~18歳に突きつけるにはシビアな表現ばかりかもしれない。しかし横高ラグビーならその壁を越えていけると信じている。そんな人間関係、そんな絆だからこそ、横高ラグビー部に確固たる誇りを持ち、人材と環境ではるかに恵まれた私立シード校を倒す力が生まれる。

 今度の大会、これまでにない雰囲気がチーム内に確かに生まれつつあった。しかしBが狂ったようにAに突き刺さりまくって異様な雰囲気に包まれるところまでは、残念ながら達しなかった。続きは日常のグランド練だ。1本1本、ライバル意識をむき出しにして本気で勝負する集団になっていこう。

 

A(優勝)キャプテン・ボビー

『試合内容は少し課題が残る内容だったが、Aチームとして確実に優勝出来た事は良かった。これからもどんどん勝ちを重ねて自分に自信をもってプレー出来るようにしたい。』

B(準優勝)キャプテン・バズ

『今回のセブンスのBチームは初戦から全く気持ちが入っていなく、本当に酷かったです。決勝でもAチームからトライを取れずに終わってしまい、悔しいです。でもこのセブンスお陰で、これからの自分の課題が沢山見つかりました。早くに課題を克服し、チーム力をあげられるようにこれからもっと頑張っていきたいです!』

C(3位)キャプテン・てつ

『CチームはFW中心のチームと言うことでモール中心の戦術で攻めていきました。しかし、全員が一つに固まりきれず、押しきることができず、残念な結果になりました。しかし、キャベツ、いっちー、りょーちん、と言った走力のある面々がランでみせる場面もありセブンスらしさが出せて良かったと思います。セブンスを通して、モールの改善点がわかったり、自分達の選ぶべきプレーが見えてきたりと沢山の収穫ができて良かったと思います』

ポンヒロ

『今回は一週間前からチームごとに練習し、本格的なセブンスだったので非常に楽しかった。内容としては、決めていたことを出すことができとてもいいチームだったと思う。しかし、自分としてはBの中でのスコアラーという自覚が薄く決勝では悔しい思いをしてしまった。やはりそうゆうとこにAと自分との差があったのだと思った。来年は今回の反省を生かして頑張りたいです。』

そばかすは見事なランニングコースでトライ!

ちばちんは2人華麗に抜き去ってトライ!かと思いきや、ライン間違え・・・。

SP

『今回のセブンスは4月からラグビーを始めたメンバーのみでの試合でした。経験者のみんながいた前回の平学戦とは違い,声をかけたり指示をしたりしてくれる人がいなかったので,1人1人が考えて動かなければいけませんでした。そんな不安があった中,全員が前に進んでトライを取るという積極的な姿勢で試合をし,勝つことが出来ました。個人的には攻守共にまだまだで積極的に動けず流れてしまったし,ポジショニングが上手く出来ませんでした。これからは今回の反省を踏まえて,2vs1や3vs2の練習を特に意識して,ひたむきにやっていこうと思います。』

1年生チームキャプテン・おのちゃん

『今回のセブンスの試合は、当たり前だけれど、この前の平学戦とは随分違いました。まず人数が少なく、一人一人の運動量がとても多くなり、体力のあまりない自分にはつらいものでした。また、そう簡単には点数を入れさせてもらえず、接戦になっていました。コンディション的にも辛かったです。それでもみんながフォローしあい、見事優勝することができました。これを自信にして、これからも練習を頑張っていきたいです。』

経験者抜きのチームで見事に優勝!

1年生チーム監督・はらぶん

『不安でいっぱいのなか、一年生がこんな頼りない自分についてきてくれて、自分の言うことも素直にうけいれてくれてとても嬉しかったです。それに、試合中みんな楽しみながら試合ができたので、自分も楽しむことが出来ました。貴重な経験ができて良かったです。』

 

もちろん、プレーが終われば最高に仲がいいですよ!

 

 

 

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