神奈川県立横須賀高校ラグビー部

　ワクワク胸が躍る、待ちに待った大会。４月２４日、いよいよ関東大会予選が開幕した。初戦の相手は、新人戦２回戦で戦った「希望ヶ丘＆公文国際」の連合（あえて合同と言わない）チーム。新人戦ではラインアウトモールから力でトライを奪われるなどの屈辱を味わい、接戦となった相手だ（最終２１－５）。あれから４か月。トレーニングと経験を積み進化した横高ラグビーを見せ、快勝で勢いに乗りたいところだ。

　この日のプランは「トータルラグビー」。FWとBK偏りなく攻撃を構成。パスとキックとラン、縦と外、すべての選択肢を持ち、相手の状況に応じて決めごとではなく「判断」のもと的確にゲームメイクすることを意識した。プランを支えるのは、山梨遠征を機に成長著しい両WTBの存在と、震災による部活自粛期間に各自で蓄えたランニングフィットネスだ。


　キックオフ。…直後にショウモナイキックオフサイドでいきなりPGを決められ、０－３ビハインドでスタートとなった。「４０分間は絶対に食らいついてくる」と覚悟していた通り、相手の重いヒットや執念のカバーDFでなかなかスコアできない。それでもコンタクトエリアでの圧力とランニングフィットネスの成果が効いてくる後半には優位になることを信じて、焦らずトータルラグビーを継続した。ひろぽんのキックも冴え、「２１－３」でハーフタイム。
 

　後半は想定通りフィットネスの差が現れはじめ、相手がボールを動かすほどにターンオーバーを奪う理想的な展開となった。練習通りのターンオーバーアタックが連続トライを生み出し、あっという間にスコアは離れていく。リザーブ７名（公式戦デビュー５名）をフルに使いながら、「４５－３」でノーサイド。想定以上の大差で難敵を下した。

 
たいち
『三年にとってみれば最初で最後の関東に行くチャンスだったので、前日から緊張してました。緊張が試合に出てたみたいで、自分では落ち着いてるつもりだったんですけど、周りからは焦るなと言われました。負ければ終わりの試合だったんで、勝てて本当にホッとしてます。反則が多かったし自分達がミスをして思う様にプレー出来なかった所があったので、あと二週間で修正していきたいです。応援よろしくお願いします！』


金山
『今日の試合のテーマは「プライド」。これはベスト4としての誇り、そして横須賀高校としての誇りという意味を込めたものです。ボールを動かすプランだったので正直前から楽しみにしていた。でもＢＫはまだスキルが足りない事が露呈になったのでさらにレベルアップしていきたい。またチーム全体で「プライド」を持って戦えたかと聞かれたら答えはＮＯだと思う。タックルで一人一殺が出来てないしノーペナルティーを達成出来てないから。次はいよいよベスト4をかけた試合。今日出た反省を生かしプライドをもって絶対に勝つ！

ジュン
『今日の試合で自分の未熟さ、今後の課題が見つかりました。次の試合は今回のミスを無くしもっと激しく強いプレーができるように日々の意識を高めます』


ちば
『正式にFLになってから初めての公式戦は僕に多くの課題を残してくれました。特に接点の見極めです。これから先この課題をFLでのゲーム経験をたくさんついで克服していきたいです。』

キャベツ
『関東大会に向けた第一戦はチームとしてはとてもいいスタートを切れたと思います。しかし、個人の課題は山積みなので、次の試合に備えてしっかり修正していきたいです。』


からっち
『「今日の試合、絶対出るチャンスはある。」後半15分スタートという、短い間にどれだけ自分を魅せれるか そこだけが勝負だと思ってました。結果的にはトライはできませんでしたが、チームの目標としていた、ボールリスポンシビリティに関しては自分の納得いくものができたのかなと思います。しかし、チャンスをものに、そして、自分にボールを呼び込む事がどれだけ難しい事かが分かりました。今日感じた大切な事を、日々の練習・試合に繋げ、生かしていきたいです。』
  


　次はいよいよ関東大会をかけた大勝負。相手はまたも湘南工大附属。花園予選（１０－１９）、新人戦（１９－５）に続き、３大会連続の対戦となる。８・９・１５という軸にオール神奈川を並べたサラブレット集団。残された期間は１２日間。一日一日が勝負。一人ひとりがやれることはすべてやり尽くす。悲願の関東大会出場に向けて、激しく前へ！ 


横高ラグビーの聖地？オアシス？　喜よし食堂で決起集会！



おまけの画像：
東京駅喫茶店で、現・早稲田大学FBコーチの長井さんから、FB理論を叩き込んでもらっているコボちゃん。