神奈川県立横須賀高校ラグビー部
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準決勝 vs桐蔭学園 『見えない圧力』
2011/05/15
後ろ向きは嫌いだ。後悔などしたくないから、予測のもとにあらゆる準備を怠らないよう気をつけている。横高史上初の決勝進出をかけた準決勝。相手は昨年度日本一にして今年度も関東大会優勝など公式戦無敗の桐蔭学園(この横高戦から主軸がスタメン登場)。その一戦は、各個人のレベルで悔いが残る結果となった。
新人戦の準決勝、慶應戦では初の大舞台で舞い上がり自滅。アンフォーストエラー(相手のプレッシャーとは関係のないミス)を繰り返し、勝機を逃した。大会後は二度とメンタルで崩れないように、日川や慶應など強豪校と練習試合を組んで実戦経験と積み、メンタルコントロール講習会にも参加した。湘南工大との大一番では見事にその成果を発揮し、自らの持つ力を発揮して快勝することができた。そしてこの日、日本一の相手を目の前にして、メンタルがまたも崩れて自滅の道を歩んでしまった。
何しろ相手は日本一の桐蔭だ。相手のリズムで攻撃を受けているとき、相手の強烈なDFの圧力を受けているとき、そんなプレッシャー下でのミスは仕方がない。しかしこの日のミスは、横高が主導権を握っている状況やプレッシャーゼロ下でのミスばかりだった。具体的には、桐蔭の名前にビビッていたのか不要に繰り返したシーリングオフ(マイボールラックへの倒れこみ)、キックオフミス3回(これが試合の流れを決めた)、PKノータッチ、全く定まらないラインアウトスロー、スクラムからの暴投など。DFであれほど食らいついたにも関わらず、勝負どころで勝手に自滅。僅か9点ビハインドで後半は強烈な風上。そんなチャンスで始まった後半開始キックオフを誰も取りにいかずに、あっさりと追加点を献上した。
アンフォーストエラーを起こすのは、不注意か実力不足か経験不足か、もしくは「ミスしてはいけない」と恐れる心が原因かもしれない。それを克服する強く大胆なメンタリティーを養えなかったことは、指導者としての力不足だ。
そんな後悔の残る試合ではあったが、スクラムはターンオーバーを奪うなど横高が一方的に支配。BKの準備してきたプレーや、終盤の15人が一体となった連続攻撃、何より横高のアイデンティティーでもあるDFで、関東王者相手に堂々の戦いぶりを披露した。
たいち
『こんなに試合で悔しいと思ったのは久しぶりでした。桐蔭だけど通じる所が沢山あって、勝てると思ったんですけどやっぱりそんな甘くなかったです。まだ三決があるので、それまでにやれる事をやろうと思います。』
ケンタ
『自分のプレーがどこまで通じるのか、全国クラスにあって自分にない所はどこなのか。身をもって体感できたのはとてもいい経験になりました。ありきたりな敗者の言葉ですが、確かなる感触をもった上で、「次は勝つ」。』
ヒロト
『難易度の低いところからPGを外した。自分の力不足で3点を落とした。相手がどこだろうが決めなくてはならないが、相手が格上であればあるほどミスは許されない。桐蔭は今までやってきたどのチームよりうまかった。今の僕たちではどうしようもないくらいうまくやられたとこが何回もあった。だけど、この試合の敗因はそんなことではないとみんな思っていると思う。あれだけ言ってきたペナルティがこの試合は本当に多かった。それがただただ心残りでした。次はいつも以上にバックスが踏ん張らなくてはいけないと思うので、この一週間を有意義に過ごしたいです。』
くわまん
『今回の試合、FWはスクラム・モールの両方で相手を圧倒する事ができ、セットプレーでは全体的に優位に立つことが出来ました。しかし、接点際での無駄なペナルティーが重なってしまい、勝利には至りませんでした。次の試合では、この反省を踏まえて、一人一人のボールに対しての責任を意識したいと思います。そして、応援に来て下さっている方々の期待に応える結果を出したいと思います。』
ひろし
『フォワードはセットプレーでは勝っていたし、差が物凄いあったわけでもなかった。敗因は自分たちが練習して来たものを出し切れず自分たち自身に負けたことだった。そのことが一番悔しかったです。個人としては出場時間が15分と決められていた中でどれだけだせるかというところだったので、いつも以上に走り、タックルに行きました。しかし一殺タックルやその他沢山の課題もでました。この先も試合が続くので、しっかりと準備していきたいと思います。』
よう
『トーナメント表を見たときからずっとワクワクしていました。花園で優勝した日本一のチームに自分のプレーが通じるのか、FWのモールが通じるのか、こんなことを考えていました。実際試合が始まってみると桐蔭のテンポについていけてたし、食い込まれることはあったけどDFもうまくできていたと思います。なによりモールは全国でも通じることがわかりました。でも自分はタックルで負けたりしたし、まだまだ全然フィジカルが弱いことを痛感しました。確実に一歩近づいたと思うので、追い付き追い越すよう頑張っていきたいです。』
見えない圧力で自滅した後悔は残るが、到達点の確認はできた。自信に繋がる部分も多分にあった。次は関東大会予選最後の一戦。相手は日大高校。気持ちを切り替え、横高らしく、チャレンジャーとして魂のタックルを。ぶっ刺さるだけ。
新人戦の準決勝、慶應戦では初の大舞台で舞い上がり自滅。アンフォーストエラー(相手のプレッシャーとは関係のないミス)を繰り返し、勝機を逃した。大会後は二度とメンタルで崩れないように、日川や慶應など強豪校と練習試合を組んで実戦経験と積み、メンタルコントロール講習会にも参加した。湘南工大との大一番では見事にその成果を発揮し、自らの持つ力を発揮して快勝することができた。そしてこの日、日本一の相手を目の前にして、メンタルがまたも崩れて自滅の道を歩んでしまった。
何しろ相手は日本一の桐蔭だ。相手のリズムで攻撃を受けているとき、相手の強烈なDFの圧力を受けているとき、そんなプレッシャー下でのミスは仕方がない。しかしこの日のミスは、横高が主導権を握っている状況やプレッシャーゼロ下でのミスばかりだった。具体的には、桐蔭の名前にビビッていたのか不要に繰り返したシーリングオフ(マイボールラックへの倒れこみ)、キックオフミス3回(これが試合の流れを決めた)、PKノータッチ、全く定まらないラインアウトスロー、スクラムからの暴投など。DFであれほど食らいついたにも関わらず、勝負どころで勝手に自滅。僅か9点ビハインドで後半は強烈な風上。そんなチャンスで始まった後半開始キックオフを誰も取りにいかずに、あっさりと追加点を献上した。
アンフォーストエラーを起こすのは、不注意か実力不足か経験不足か、もしくは「ミスしてはいけない」と恐れる心が原因かもしれない。それを克服する強く大胆なメンタリティーを養えなかったことは、指導者としての力不足だ。
そんな後悔の残る試合ではあったが、スクラムはターンオーバーを奪うなど横高が一方的に支配。BKの準備してきたプレーや、終盤の15人が一体となった連続攻撃、何より横高のアイデンティティーでもあるDFで、関東王者相手に堂々の戦いぶりを披露した。
たいち
『こんなに試合で悔しいと思ったのは久しぶりでした。桐蔭だけど通じる所が沢山あって、勝てると思ったんですけどやっぱりそんな甘くなかったです。まだ三決があるので、それまでにやれる事をやろうと思います。』
ケンタ
『自分のプレーがどこまで通じるのか、全国クラスにあって自分にない所はどこなのか。身をもって体感できたのはとてもいい経験になりました。ありきたりな敗者の言葉ですが、確かなる感触をもった上で、「次は勝つ」。』
ヒロト
『難易度の低いところからPGを外した。自分の力不足で3点を落とした。相手がどこだろうが決めなくてはならないが、相手が格上であればあるほどミスは許されない。桐蔭は今までやってきたどのチームよりうまかった。今の僕たちではどうしようもないくらいうまくやられたとこが何回もあった。だけど、この試合の敗因はそんなことではないとみんな思っていると思う。あれだけ言ってきたペナルティがこの試合は本当に多かった。それがただただ心残りでした。次はいつも以上にバックスが踏ん張らなくてはいけないと思うので、この一週間を有意義に過ごしたいです。』
くわまん
『今回の試合、FWはスクラム・モールの両方で相手を圧倒する事ができ、セットプレーでは全体的に優位に立つことが出来ました。しかし、接点際での無駄なペナルティーが重なってしまい、勝利には至りませんでした。次の試合では、この反省を踏まえて、一人一人のボールに対しての責任を意識したいと思います。そして、応援に来て下さっている方々の期待に応える結果を出したいと思います。』
ひろし
『フォワードはセットプレーでは勝っていたし、差が物凄いあったわけでもなかった。敗因は自分たちが練習して来たものを出し切れず自分たち自身に負けたことだった。そのことが一番悔しかったです。個人としては出場時間が15分と決められていた中でどれだけだせるかというところだったので、いつも以上に走り、タックルに行きました。しかし一殺タックルやその他沢山の課題もでました。この先も試合が続くので、しっかりと準備していきたいと思います。』
よう
『トーナメント表を見たときからずっとワクワクしていました。花園で優勝した日本一のチームに自分のプレーが通じるのか、FWのモールが通じるのか、こんなことを考えていました。実際試合が始まってみると桐蔭のテンポについていけてたし、食い込まれることはあったけどDFもうまくできていたと思います。なによりモールは全国でも通じることがわかりました。でも自分はタックルで負けたりしたし、まだまだ全然フィジカルが弱いことを痛感しました。確実に一歩近づいたと思うので、追い付き追い越すよう頑張っていきたいです。』
見えない圧力で自滅した後悔は残るが、到達点の確認はできた。自信に繋がる部分も多分にあった。次は関東大会予選最後の一戦。相手は日大高校。気持ちを切り替え、横高らしく、チャレンジャーとして魂のタックルを。ぶっ刺さるだけ。
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