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『一生の記憶』 1年生デビュー戦 

2011/06/05

 生まれて初めてのラグビーの試合。それはどのラグビー選手にとっても特別で、一生忘れられない記憶となる。ルールが理解できているかは自信がないが、何とかなりそうな気がする。アタックでやりたいイメージはあるが、タックルはちょっぴり怖い。不安な気持ちを打ち消すように、「やるだけだ!」と自分に言い聞かせる。そんな集団が集まって戦う一年生デビュー戦は、期待通り見る者の心を打つような清々しい試合となった。


 相手は平塚学園1年生。経験者がゼロという点では横高にアドバンテージがあるが、相手の方がデカく、見た目もワイルド。どんな展開になるのか、やってみなけりゃ分からない。
 11:15 一生の記憶となるであろう大切な試合のキックオフ。NO8拓海の群を抜く運動量にリードされながら、開始から3分以上も連続攻撃。捕まってもオフロードパスやガットを堂々と駆使してほとんどミスが出ない。平学の好ディフェンダーたちになかなかトライを奪わせてもらえないが、10分についに先制トライを奪った。


 後半は一方的に横高のペース。核になる経験者が前へ突き進むと、タイヨウの高速サバキがハイテンポのアタックを作り出し、ケントやリョウゴはキレのあるランニングを披露。一人ひとりが個性を発揮する自由奔放なアタックでトライを量産した。DFでは、勇気を出してタックルをしたかと思えば、「いつの間にこんなこと!」と森上コーチをうならせるブローでターンオーバー。攻守、雰囲気、すべてが爽快なままノーサイド。「41-0」という見事な大差でデビュー戦を勝利した。



スリーチアーズは失敗?


 マンオブザマッチはSHタイヨウ。人生初試合、それもSHという最も難しく経験値の必要なポジションで圧巻のパス捌き。味方がタックルされるや否や、ラックすら成立させずにダウンボールを拾い上げて捌くそのリズムは、まるで30年前の早稲田かJAPANのSHのようだった。カバーDFで相手を倒し、キレのあるステップワークでトライも奪った。間違いなく私の高1デビュー戦の10倍は上手かった!
 
タイヨウ
『責任の重さを肌で感じた。練習してもっと根性と体力をつける。そして次の試合は自分のプレーをして楽しみたい。』

ユウマ
『今日の試合に勝ったし、たくさんタックルに入れたのはとてもよかったです。でも今回の試合はオフェンスに積極性が無かったので、今度試合をする時は、たくさんボールをもらってチームに貢献して、先輩達を抜けるようにがんばります!』

ケント
『初のラグビーの試合は緊張はしたけど、楽しかったです。相手を抜いた時の爽快感は特に楽しかったです。』

シゲル
『初めての試合で、少しビビっちゃったけど、自分らしいプレーが出来てよかったです。だけど、今まで練習でやってきた事が全く出来なかったので、もっと頭を使ってプレーしたいです。また、試合中や試合後もチームメイトの事を考えられるようになりたいです。』

トモマサ
『個人としてはタックルやキック等、まだまだ課題がありますが、皆で盛り上がって走り回って、試合を楽しむことが出来ました。これからも、楽しいラグビーをしていきたいです。』

 
教育実習中(授業もHRも松山クラスを担当)の59期OBの斉藤健(早稲田現役選手)と、先月からBKコーチに就任した56期OBの森上優貴(早稲田ラグビー部OB)。

斉藤健
『一年生、試合お疲れ様でした。結果も内容も非常によかった試合だったとおもいます。松山先生、森上コーチ、斉藤先生も大絶賛の試合内容で、タックルもパスもキックも全て素晴らしく見ていて楽しいラグビーでした。また、ブレイクダウンは上級生以上だったと感じています。

 今日の試合が高校で始めるラグビーの本当のスタートであり、経験者にとっても未経験者にとっても思い出深いものになると思います。また、森上さんも試合後に言っていましたが、これから辛い事や辞めたいことがあるかもしれませんが、何かあったら今日のようにラグビーを楽しむことを忘れずに三年間を過ごして行ってください。絶対にこの一年生達なら三年後花園に出られると信じています。
 個人的には、7年前に高校から始めた頃の初心を思い出し、改めて今いる自分の環境に感謝し恩返しできるように頑張ろうと感じました。また、現在ホームルームを担当しているクラスのアサトとシゲルが活躍していて頼もしく思います。今度はこの積極性をクラスで出してください!』


5年ぶりに衣笠商店街に横断幕が帰ってきました!


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