神奈川県立横須賀高校ラグビー部
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『純度100%』 アカクロルーキー来たる
2011/07/25
早稲田のファーストジャージ、通称「アカクロ」。このジャージに袖を通すことを夢見て、全国から志のあるものが集う。意気、挫折感、優越感、迷い、屈辱感、焦燥感、怒り、安堵…、100名を超える部員の様々な想いがぶつかり合い、勝者だけがアカクロを手にする。この春、そんなジャージ、しかもスタメンナンバーのアカクロを入部2ヶ月足らずの1年生が身に纏うというセンセーショナルな事件があった。まれに高校JAPANの鳴り物入りが春からアカクロを手にすることはあるが、今年のその2名はいわゆるスポーツ推薦入学ではない「公立高校卒の無印選手」だ。
荻野岳志選手と大峯功三選手。荻野選手はご存知、昨年の柏陽高校キャプテン。横高との「あの5-5の戦い」で柏陽を率い、打倒桐蔭に燃え、指定校推薦で理工学部に入学。春の早慶戦でアカクロ(スタメン14番)デビューを果たした。
大峯選手は、私の後輩・福岡県立東筑高校卒。打倒東福岡に燃え、自己推薦でスポーツ学部に入学。春の東海大戦ではナンバー8でスタメン出場。その後の1年早明戦や1年早慶戦では早稲田のゲームキャプテンを務めた。二人とも県は異なるがそっくりな環境。日本一の東福岡と桐蔭が居座る県において、県下屈指の県立進学校で文武両道を実践しながら本気で「打倒」に燃えた高校時代を過ごし、受験突破して今は早稲田に勝負の場を移している。
二人の口から出る言葉は、目標を「打倒桐蔭」に絞った横高にとっては、ストレートに響く言葉ばかり。「そのプレーは桐蔭に通用しない!」「桐蔭よりいい合宿にしなきゃ!」。おそらく二人が高校時代に柏陽や東筑で日常的に吠えていたであろう趣の言葉だ。
柏陽の教え子、東筑の後輩。なんて素敵なゲストだと思っていたら、木内、原、テツ、ヒサトらOBも集結。加えて教育実習後久々となる早稲田4年の斉藤健先輩も。豪華布陣を揃えた夏の一日となった。
この日のメニューは「アップ」「アタディフェ」「ゲストセッション(丸投げムチャブリ…)」。アタディフェでは大学生多数に台になってもらい、関東大会後の新スタイルを模索するアタックを試みた。
その後は、FWは大峯メニュー。BKは荻野メニュー。最後のポジ練も、バック5は大峯メニュー、バックスリーは荻野メニュー。「早稲田のポジ練」や「オレの一人練」を懇切丁寧に教授してもらった。
荻野選手
『春の大会でいい成績を残したと聞き、今日は楽しみにきました。予想通り、とてもいい練習です。向上心を持って、後悔しない夏を過ごしてください。夏をどう過ごすかで決まると思います。応援してます。ケンタ、ダイキ、待っています!』
大峯選手
『今日は松山先生、県横須賀高校ラグビー部のみなさんありがとうございました。みなさんと練習を一緒に出来て元気をもらいました。志高く、毎日後悔のないように頑張ってください。また機会があれば行きます。』
原(熊坂組OB・昨年まで隣の荻野選手とは対面)
『今日は練習に参加できて良かったです。みんなが一生懸命やってる姿を見て、自分も頑張ろうって思いました。今日の練習がみんなにとって、プラスに持っていけるようにこれから先頑張ってください。』
ヒロシ
『FW・BKでは大峯さんが考えて下さったメニューだったのですが、ユニット練習では自分達が今後必要になってくる部分の重要なスキル(寝方・ヒット・アングル等々)を学べ、また自分が一番感動したのはタックル練習で、大峯さんの教えてくれた15~20分の間に自分のタックルが良くなっていくのが実感出来ました。教えて頂いたこれら練習は今後も続けていきたいと思います。今日1日の練習で得たものをしっかりと反復し、花園予選に繋げていきたいです。大峯さん、ありがとう御座いました。』
ケンタ
『OBの先輩たちからは、忘れがちな事やおろそかになっていた事を思い出させてくれたり、いい刺激をもらえました。大峯さんと荻野さんからはプレーだけでなく早稲田についても詳しい話を聞くことができました。BKはいつもと変わらないメニューでしたが、とても内容の濃い練習ができました。ありがとうございました。』
スキルやポジ練は勉強になった。しかしもっとも覚えてほしいのは、荻野選手と大峯選手の「まっすぐ」な感じだ。東福岡や桐蔭の名を口にするときも、早稲田の名を口にするときも、余計な言い回しも含みもなく、純度100%の言葉と気勢、態度だった。「公立だから…」であったり「確かに相手は強いけど…」などといった余計な枕言葉は皆無。北九州弁で言うところの、「勝ちにいくっち決めたんやけん、そんなん関係なかろーがちゃ!」だ。やると決めた男の純度。それが壁を潔く突破していく。この感じ、忘れないでいたい。
荻野岳志選手と大峯功三選手。荻野選手はご存知、昨年の柏陽高校キャプテン。横高との「あの5-5の戦い」で柏陽を率い、打倒桐蔭に燃え、指定校推薦で理工学部に入学。春の早慶戦でアカクロ(スタメン14番)デビューを果たした。
大峯選手は、私の後輩・福岡県立東筑高校卒。打倒東福岡に燃え、自己推薦でスポーツ学部に入学。春の東海大戦ではナンバー8でスタメン出場。その後の1年早明戦や1年早慶戦では早稲田のゲームキャプテンを務めた。二人とも県は異なるがそっくりな環境。日本一の東福岡と桐蔭が居座る県において、県下屈指の県立進学校で文武両道を実践しながら本気で「打倒」に燃えた高校時代を過ごし、受験突破して今は早稲田に勝負の場を移している。
二人の口から出る言葉は、目標を「打倒桐蔭」に絞った横高にとっては、ストレートに響く言葉ばかり。「そのプレーは桐蔭に通用しない!」「桐蔭よりいい合宿にしなきゃ!」。おそらく二人が高校時代に柏陽や東筑で日常的に吠えていたであろう趣の言葉だ。
柏陽の教え子、東筑の後輩。なんて素敵なゲストだと思っていたら、木内、原、テツ、ヒサトらOBも集結。加えて教育実習後久々となる早稲田4年の斉藤健先輩も。豪華布陣を揃えた夏の一日となった。
この日のメニューは「アップ」「アタディフェ」「ゲストセッション(丸投げムチャブリ…)」。アタディフェでは大学生多数に台になってもらい、関東大会後の新スタイルを模索するアタックを試みた。
その後は、FWは大峯メニュー。BKは荻野メニュー。最後のポジ練も、バック5は大峯メニュー、バックスリーは荻野メニュー。「早稲田のポジ練」や「オレの一人練」を懇切丁寧に教授してもらった。
荻野選手
『春の大会でいい成績を残したと聞き、今日は楽しみにきました。予想通り、とてもいい練習です。向上心を持って、後悔しない夏を過ごしてください。夏をどう過ごすかで決まると思います。応援してます。ケンタ、ダイキ、待っています!』
大峯選手
『今日は松山先生、県横須賀高校ラグビー部のみなさんありがとうございました。みなさんと練習を一緒に出来て元気をもらいました。志高く、毎日後悔のないように頑張ってください。また機会があれば行きます。』
原(熊坂組OB・昨年まで隣の荻野選手とは対面)
『今日は練習に参加できて良かったです。みんなが一生懸命やってる姿を見て、自分も頑張ろうって思いました。今日の練習がみんなにとって、プラスに持っていけるようにこれから先頑張ってください。』
ヒロシ
『FW・BKでは大峯さんが考えて下さったメニューだったのですが、ユニット練習では自分達が今後必要になってくる部分の重要なスキル(寝方・ヒット・アングル等々)を学べ、また自分が一番感動したのはタックル練習で、大峯さんの教えてくれた15~20分の間に自分のタックルが良くなっていくのが実感出来ました。教えて頂いたこれら練習は今後も続けていきたいと思います。今日1日の練習で得たものをしっかりと反復し、花園予選に繋げていきたいです。大峯さん、ありがとう御座いました。』
ケンタ
『OBの先輩たちからは、忘れがちな事やおろそかになっていた事を思い出させてくれたり、いい刺激をもらえました。大峯さんと荻野さんからはプレーだけでなく早稲田についても詳しい話を聞くことができました。BKはいつもと変わらないメニューでしたが、とても内容の濃い練習ができました。ありがとうございました。』
スキルやポジ練は勉強になった。しかしもっとも覚えてほしいのは、荻野選手と大峯選手の「まっすぐ」な感じだ。東福岡や桐蔭の名を口にするときも、早稲田の名を口にするときも、余計な言い回しも含みもなく、純度100%の言葉と気勢、態度だった。「公立だから…」であったり「確かに相手は強いけど…」などといった余計な枕言葉は皆無。北九州弁で言うところの、「勝ちにいくっち決めたんやけん、そんなん関係なかろーがちゃ!」だ。やると決めた男の純度。それが壁を潔く突破していく。この感じ、忘れないでいたい。
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