神奈川県立横須賀高校ラグビー部

OB会長・岩田嘉純
　
　台風12号の進路によっては、関東大会初日のような「豪雨の中で開催」、または「中止」も覚悟していましたが、時折強い雨が降ったとはいえ、日差しのある中でラグビー祭を実施できたことは、大変幸運なことでした。
　昨年同様、「集まった全ての人が楽しめること」、そして、「現役を支える保護者会とＯＢ会の連携を強化すること」をコンセプトに計画を進めました。天候のため、イベントを割愛せざるを得なかったのは心残りですが、テント３張を連結し、物理的な距離を近くしたことで、保護者会とＯＢ会の連携を深めるきっかけになったと考えています。保護者会の皆様には、弁当等の手配から、準備・片づけ等、様々なお気遣いに感謝申し上げます。
　　試合の方は、現役の地区総体（対津久井浜高校）、ＯＢ＝ブラックホースクラブの招待試合（対希望が丘ＯＢ）ともに快勝で、ラグビー祭を盛り上げてくれました。さらに、「現役U16 vsシニアＯＢ交流戦」は、15分ハーフで行い、延べ20人程度の参加がありました。（メンバーの合計年齢は、1000歳以上！）試合は、エース松山先生の活躍により、2トライをあげたものの現役が圧勝しました。結果はどうあれ、ＯＢたちは、プレーも応援も実に楽しそうに参加していたのが印象的でした。来年の「シニアＯＢ戦」には、前・後半総入れ替え、最低でも３０人以上が集まることを願っています。実年齢がシニアでなくても、久しぶりのプレーで「体がシニア」の方でも構いません！　ぜひ、一緒に大津グラウンドでプレーしましょう！
　場所をセントラルホテルに移動しての「OB総会＆懇親会（創部55周年記念式典）」は、50名以上の参加をいただき、盛大に、そして、和やかに開催することができました。
ＯＢ会の新体制が発足して一年間、多くの先輩方のバックアップと現役の活躍という後押しを受け、幹事一同、充実した時間を過ごすことができました。今後も温かいご支援・ご協力をお願いいたします。

 現役VS津久井浜高校

開会セレモニー

ブラックホース招待試合　VS希望が丘OBクラブ

オールブラックスのニューバージョンハカ　『カパオパンゴ』を披露。

 
シニアOB　ｖｓ　現役１年生

 タッチジャッジはダイキ、ボールを持つのはダイキ父！！

赤羽チームトレーナーと高澤チームドクター・・・

１年生部員紹介 

最後の大会に臨む３年生の挨拶

OB・現役・保護者で坂東武者　斉唱

監督・松山より
　今年も本当に素晴らしい時間をありがとうございました。予定されていたジュニアタグラグビー大会や参加型ゲームは中止となりましたが、初の試みであるブラックホース招待試合やシニア交流戦など、素敵なラグビーワールドが作られていました。保護者の皆様も一緒になって肩を組んで歌った坂東武者も素敵でした。
　今回はOBチームとしてプレーさせてもらったことで、私自身も大きな一体感を感じさせてもらうことができました。本当にありがとうございました（毎年出てもいいですか？）
　しかし、私にとって衝撃と感動で激しく揺さぶられたのは、夜のホテルでの懇親会でした。あの懇親会の様子は、生徒たちにも是非見せておきたいものでした。
　

　５０歳を越えた先輩方が、自分の高校時代の最後の試合のワンプレーの様子を、まるで昨日のことかのように鮮明に語っておられました。仲間の誰がどう決断し、ボールがどう跳ねたかまで、一生の大切な記憶として刻まれていました。それから数十年経った今でも、同期、先輩、後輩とグラスを片手に微笑みながら、熱く語れる。ラグビーと仲間がもたらした生涯の宝物の記憶。聴きながら、その眼差しに心底感動を覚えました。
　それ以外にも、自分の生涯を終えた後までもいかに横高ラグビーを支援するかを、具体的に語っておられました。監督である私は息子のような年齢でしょう。現役生は孫のような年齢かもしれません。それほどの年齢差がある中で、「横高ラグビー」というコミュニティーの中で、「同志」としての愛情を生涯注ぎ続けてくださる。OB会というものが形式ばかりのフレームではなく、深い愛情と絆で結ばれた強固な塊であることを痛感しました。
　演台から最後にスピーチしてくださった内容を現役に伝えて終わりたいと思います。
『願いは叶う。その想いが強ければ。』
　OBの皆様、保護者の皆様の期待と愛情を背に、若者らしく伸び伸びとラグビーに懸ける青春を謳歌し、勝利を追求したいと思います。今後ともよろしくお願い致します。