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『大収穫試合』 vs本郷高校

2011/09/26

 抽選会も終わり、いよいよ稲垣組の最後の戦いが近づいてきた。9月25日、圧勝続きの夏合宿で経験できなかったタイトゲームを求め、本郷高校に挑戦した。本郷といえば昨年度の花園出場校(東京代表)。今年の関東大会も東京都3位として出場している。花園予選を見据え、このレベルの高いプレッシャーと戦う中でゲームスキルに磨きをかけ、戦術の絞り込みをかけることを目標に掲げて戦った(20分×3)。

 キックオフ。やはりこうなのか…。激しいプレッシャーの前に、ペナルティーを連発。序盤に危うかったゾーンのDFもすぐに修正され、相手に連続攻撃をされてもさほど崩されることもなくビッグタックルからターンオーバーを取るなど進化したDFを披露するも、ペナルティーで毎度ゴール前に釘付けになる展開。ペナルティーばかりで自陣に居続けるから、アタックの機会はほとんどなくひたすらキック。相手の安定したカウンターで敵陣に入る機会がなかなか持てない。勝負どころでは、キャッチミスなどのアンフォーストエラー(相手の圧力なしのイージーミス)を繰り返し、夏に積み重ねたアタックを全く出す機会すら持てないまま試合は進んだ。

 1ハーフ目はトライ数「1-1」、2ハーフ目は「0-2」。8点ビハインドで最終ハーフ。1トライを許すも理想的なトライパターンで2トライを奪い、最後は意地のロスタイム逆転サヨナラトライ。「22-20」で60分のゲームを終えた。


 最終ハーフに若干メンバーを落とされての逆転ということもあり、満足いく結果とは言えなかった。試合後の合同練習のFW戦では、「横高が目指す姿」と言えるほどの、激しく野獣性あふれるプレーに心身ともに圧倒された。もちろん、ある面では進化と成長を証明できた部分もあり、奇策に出なくとも東京3位と互角に渡り合える地力がついたことも自信となった。日ごろ積み重ねている練習メニューが分かりやすく実戦で生き、成果を出した。このレベルとの60分間が再確認させてくれたものは大きい。
 甘かった細部、深めた自信、欠けていた意識。全国レベルの強豪とのタイトゲームは、期待通りの大収穫試合となった。初戦まであと1ヶ月。横高での一つのメニュー、一つのプレー。今日の記憶と決戦時の想像を忘れてはならない。

 
タケヒロ
『強く早い展開のラグビーに必死に食らいついた感じです。自分達の強みを生かせればしっかり戦える事がわかりました。あと相手選手の気迫が凄かったので自分達も見習って予選では強気なプレーをしていきたいです』
ショウヘイ
『この試合では自分たちのペナルティーや個人のミスから試合を壊してしまった。花園予選まで残りわずか。修正していこう。』

マサシ
『怪我からの復帰戦で、心配なところが多々ありまた。思いっきりやることはできたのですが、まだまだ未熟なところがあり、土壇場での判断ができませんでした。この試合で獲た物を無駄にせず、秋の大会ではビッグな選手に慣れるように頑張りたいです。』
 


 この前日、横須賀市大会決勝の追浜戦が行われた。横高はプレー可能な29人を縦割りに2チーム編成し、前半と後半で14名交替という総力戦布陣。1年生とAチームの選手がともにプレーする貴重な試合となったが、「51-5」で勝利。市大会優勝を決めた。


シュンペイ
『自分で目標にしていたプレーが少し出来たのでよかったです。もっと個人練習をして次の練習試合で精度が上がっているようにしたいです。』


《お知らせ》
 JCOMのチャンネル「11番」で10月から始まる新番組「夕なび」で、横須賀高校ラグビー部特集が放送されます。オンエアは10月3日月曜日の18時~19時のうち10分程度。当日の生中継もあり。新番組の記念すべき第1回目の放送が横高ラグビー特集となります。ぜひご覧ください!!



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