神奈川県立横須賀高校ラグビー部
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『重さの確認』 IBM&大楠小学校
2012/02/20
高校入試と学年末試験期間に挟まれた貴重な練習日。2月19日は、出会いと学びが溢れる貴重な一日となった。
8:30 午前中は、「日本IBM」タイム。企業方針で最近こそトップリーグから落ちてしまったが、かつてIBMビッグブルーの選手としてトップリーグで活躍していた二人による貴重なセッションとなった。
FW指導は、先月からFWコーチとして来てくださっている文原俊和さん。なんとJAPANのキャップ保持者(日本代表、Uいくつとかではなく本物の代表)だ。決して大きくはない体でプロップとして日本の最高峰まで上り詰めた超人。今回で横高指導は3回目となるが、理論、熱、厳しさ、洞察力、思い、多岐にわたって選手たちを揺さぶってくれている。
スクラムやモール指導だけでなく、「現状への自覚」「感謝と責任」などプレー以前の大切なことを、深く重く伝えてくださる。やはりリアリティーをごまかさない。言い訳や逃げ道、嘘きれいごと、そんなものを許そうとしない。本当に貴重な感覚を伝えていただいている。
文原さん
『生活の中で、学業やラグビーに取り組む中で、多くの気づきがあります。気づきが成長のきっかけになる。人より早く気づくことが出来れば、より多くの成長がある。今は理解できなくても、大きな成長のきっかけになる気づきを与えられるようなアドバイス、サポートができればと考えています。』
一方、BKの指導は深津晋一郎さん。IBMでの一線を退いた後は、タマリバで一緒にプレーした仲間だ。実は2005年8月、まだ高校教員ではなかった私は「タマリバラグビー教室」という普及活動のリーダーとして、当時坂本監督のいた横高に深津さんらを10名ほど引き連れて訪れた経験もある。その際に「この深津君のように文武両道は絶対にできます!」と生徒たちに話した。そう、深津さんは元トップリーガーでありながら東京大学卒という異色のラガーマンだ。
現在は東京大学ラグビー部のコーチをしている深津さん。ただの「2対2の抜き合い」の最中、「よし、まず要素分解して考えよう」「ラグビーにおけるスペースの定義とは何か?」など、独自の切り口からの緻密でいて理解しやすいコーチングを施してもらった。私のセンター理論とおそらく同じ源流(早大や東大の元コーチ、水上茂氏)。私自身が色々なことを再確認させてもらった。
深津さん
『縁あって、再び訪れた横須賀高校ラグビー部。2時間半近く一緒に練習をさせてもらって、とても楽しい時間を過ごすことができました。突然やってきた人間に、大切な1回の練習を預けてくれた選手のみんなと吾朗さんに、心から感謝しています。本当にありがとうございました。
特にバックスの皆さんに伝えたかったことは、2つです。
1つは、「基礎」の大切さ。例えば、ラインを作ること(ラインメイク)。パスを受ける前の溜めの動き。スペースに放るリードパス。全てのバックスライン・アタックは、そんな小さなことの組合せと応用から生まれてきます。アタックの結果だけを見るのではなくて、「アタックするための準備」を神奈川最高のレベルに出来るといいですよね。きっと、すごく魅力的なバックスになると思います。
もう1つは、「ユニット」ということ。2人で2人を抜こうとしたら、もうそれはユニットプレーなんですよね。1人ひとりの勝手なプレーとは決定的に違うはずです。チームの実力を最大にするためには、あらゆる場面に「ユニット」として向き合っていければベストです。
仲間を信頼して、仲間のために動く。その積み重ねが、ユニットスキルとなって、チームのレベルを根底から押し上げてくれるはずです。
高いレベルの基礎スキルが1つずつ組み合わさることで、最高のユニット、最高のチームになっていく。そんなラグビーを目指して、今後も頑張っていってもらいたいと思っています。』
12:00 FW・BKともにとても有意義なセッションを終えた。
13:00 横高正門発。山越え10キロラン。行く先は大楠小学校。そう、午後は昨年に引き続き「大楠小学校とのタグラグビー交流会」だ。
14:30 このイベントの発案企画運営者・大楠小学校小松先生(横高ラグビー部OB)の司会の元、大楠小学校5チームと横高4チームによる交流大会開幕。大人も子供も中間も、たくさんの笑顔と笑い声があふれる素敵な空間となった。
「清く正しく爽やかに、憧れに相当するカッコいい高校生の姿を見せること」を目標としたが、どの程度の影響となれたかは小学生の心の中を覗かない限り分からない。50名近い小学生のうちのごく何人かだけでも、心にプラスの何かを残せたなら幸いだ。
りほ
『わたしたちマネージャーは、初めて乗ったキャンピングカーに興奮しながらもすれ違うみんなを応援したり、水分補給やウィンブレの回収をしながら大楠小学校に向かいました。
小学生のチームはみんなすごく強くて、わたしなんて足元にもおよびませんでしたが、マネージャーチームのタツヤ、ジュン、タカヒロに助けられて念願のトライを果たしました!笑 本当に楽しい1日でした。』
ななほ
『横高Dチーム、マネージャーを入れてくれてありがとう!少しだったけど楽しかったです。最初のみんなのブラジル体操を、きらきらした目で見つめる小学生たちが印象的でした。小松先生のおっしゃっていたとおり、高校生と小学生がふれあう機会はそうないものだと思います。去年に引き続き、貴重な体験となりました。』
大楠小学校OB リョウイチ
今年も横高ラグビー式円陣で締めました。
午前中は、人生の先輩からの愛情と指導をたっぷり受けた。午後は、人生の後輩に何かを残せたらいいなと走って笑って触れ合った。
大切なのは感度。「恩や受けている愛情を感じ、自覚すること」「ただの高校生だけど、横高ラグビーの一員としてラグビーボールを介してなら誰かの心を動かせるかもしれないという自覚」 横高ラグビーの一員なら、ボ~っと鈍感に生きてはならない。逃げず、ごまかさず、感じ、背負う。身軽よりも少しくらい重い方がいい。もっと存在価値の高い自分になれる。もっと勝負が楽しくなる。もっと仲間との時間が楽しくなる。
そんなことを考えさせられる一日となった。文原さん、深津さん、大楠小学校の皆さん、本当にありがとうございました!
8:30 午前中は、「日本IBM」タイム。企業方針で最近こそトップリーグから落ちてしまったが、かつてIBMビッグブルーの選手としてトップリーグで活躍していた二人による貴重なセッションとなった。
FW指導は、先月からFWコーチとして来てくださっている文原俊和さん。なんとJAPANのキャップ保持者(日本代表、Uいくつとかではなく本物の代表)だ。決して大きくはない体でプロップとして日本の最高峰まで上り詰めた超人。今回で横高指導は3回目となるが、理論、熱、厳しさ、洞察力、思い、多岐にわたって選手たちを揺さぶってくれている。
スクラムやモール指導だけでなく、「現状への自覚」「感謝と責任」などプレー以前の大切なことを、深く重く伝えてくださる。やはりリアリティーをごまかさない。言い訳や逃げ道、嘘きれいごと、そんなものを許そうとしない。本当に貴重な感覚を伝えていただいている。
文原さん
『生活の中で、学業やラグビーに取り組む中で、多くの気づきがあります。気づきが成長のきっかけになる。人より早く気づくことが出来れば、より多くの成長がある。今は理解できなくても、大きな成長のきっかけになる気づきを与えられるようなアドバイス、サポートができればと考えています。』
一方、BKの指導は深津晋一郎さん。IBMでの一線を退いた後は、タマリバで一緒にプレーした仲間だ。実は2005年8月、まだ高校教員ではなかった私は「タマリバラグビー教室」という普及活動のリーダーとして、当時坂本監督のいた横高に深津さんらを10名ほど引き連れて訪れた経験もある。その際に「この深津君のように文武両道は絶対にできます!」と生徒たちに話した。そう、深津さんは元トップリーガーでありながら東京大学卒という異色のラガーマンだ。
現在は東京大学ラグビー部のコーチをしている深津さん。ただの「2対2の抜き合い」の最中、「よし、まず要素分解して考えよう」「ラグビーにおけるスペースの定義とは何か?」など、独自の切り口からの緻密でいて理解しやすいコーチングを施してもらった。私のセンター理論とおそらく同じ源流(早大や東大の元コーチ、水上茂氏)。私自身が色々なことを再確認させてもらった。
深津さん
『縁あって、再び訪れた横須賀高校ラグビー部。2時間半近く一緒に練習をさせてもらって、とても楽しい時間を過ごすことができました。突然やってきた人間に、大切な1回の練習を預けてくれた選手のみんなと吾朗さんに、心から感謝しています。本当にありがとうございました。
特にバックスの皆さんに伝えたかったことは、2つです。
1つは、「基礎」の大切さ。例えば、ラインを作ること(ラインメイク)。パスを受ける前の溜めの動き。スペースに放るリードパス。全てのバックスライン・アタックは、そんな小さなことの組合せと応用から生まれてきます。アタックの結果だけを見るのではなくて、「アタックするための準備」を神奈川最高のレベルに出来るといいですよね。きっと、すごく魅力的なバックスになると思います。
もう1つは、「ユニット」ということ。2人で2人を抜こうとしたら、もうそれはユニットプレーなんですよね。1人ひとりの勝手なプレーとは決定的に違うはずです。チームの実力を最大にするためには、あらゆる場面に「ユニット」として向き合っていければベストです。
仲間を信頼して、仲間のために動く。その積み重ねが、ユニットスキルとなって、チームのレベルを根底から押し上げてくれるはずです。
高いレベルの基礎スキルが1つずつ組み合わさることで、最高のユニット、最高のチームになっていく。そんなラグビーを目指して、今後も頑張っていってもらいたいと思っています。』
12:00 FW・BKともにとても有意義なセッションを終えた。
13:00 横高正門発。山越え10キロラン。行く先は大楠小学校。そう、午後は昨年に引き続き「大楠小学校とのタグラグビー交流会」だ。
14:30 このイベントの発案企画運営者・大楠小学校小松先生(横高ラグビー部OB)の司会の元、大楠小学校5チームと横高4チームによる交流大会開幕。大人も子供も中間も、たくさんの笑顔と笑い声があふれる素敵な空間となった。
「清く正しく爽やかに、憧れに相当するカッコいい高校生の姿を見せること」を目標としたが、どの程度の影響となれたかは小学生の心の中を覗かない限り分からない。50名近い小学生のうちのごく何人かだけでも、心にプラスの何かを残せたなら幸いだ。
りほ
『わたしたちマネージャーは、初めて乗ったキャンピングカーに興奮しながらもすれ違うみんなを応援したり、水分補給やウィンブレの回収をしながら大楠小学校に向かいました。
小学生のチームはみんなすごく強くて、わたしなんて足元にもおよびませんでしたが、マネージャーチームのタツヤ、ジュン、タカヒロに助けられて念願のトライを果たしました!笑 本当に楽しい1日でした。』
ななほ
『横高Dチーム、マネージャーを入れてくれてありがとう!少しだったけど楽しかったです。最初のみんなのブラジル体操を、きらきらした目で見つめる小学生たちが印象的でした。小松先生のおっしゃっていたとおり、高校生と小学生がふれあう機会はそうないものだと思います。去年に引き続き、貴重な体験となりました。』
大楠小学校OB リョウイチ
今年も横高ラグビー式円陣で締めました。
午前中は、人生の先輩からの愛情と指導をたっぷり受けた。午後は、人生の後輩に何かを残せたらいいなと走って笑って触れ合った。
大切なのは感度。「恩や受けている愛情を感じ、自覚すること」「ただの高校生だけど、横高ラグビーの一員としてラグビーボールを介してなら誰かの心を動かせるかもしれないという自覚」 横高ラグビーの一員なら、ボ~っと鈍感に生きてはならない。逃げず、ごまかさず、感じ、背負う。身軽よりも少しくらい重い方がいい。もっと存在価値の高い自分になれる。もっと勝負が楽しくなる。もっと仲間との時間が楽しくなる。
そんなことを考えさせられる一日となった。文原さん、深津さん、大楠小学校の皆さん、本当にありがとうございました!
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