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関東予選開幕 『待ちに待った』

2012/04/22

 待ちに待った。蓄えてきた自分たちの力を早く試したい。知りたい。充実の春休み頃から、「早く試合やりてぇ」の声が選手の間から頻繁に聞こえた。ベストメンバーが組めないまま消化不良のように敗れた新人戦。「待望の代」と呼ばれながらも、層の薄さから結果が出ずに、もやもやした期間が続いた。
 しかしそんな苦しい期間を過ごしたからこそ、新2年生の地力が着実についた。それを証明した本郷戦の快勝(FWの5人が2年生)。そんなタイミングで新3年生も続々復帰してきた。「このメンバーで早く試合がしたい」、スタメンが定まらないながらも、25名の試合レベルの選手をそろえて関東大会予選開幕戦・横浜修悠館戦を迎えた。


13:45 キックオフ
 序盤から「このテンポでゲームを続けたらバテるのでは?」と思えるほどのハイテンポなアタックを続ける。修悠館の粘り強いDFであと一歩を崩し切れないが、ボディーブローのように相手の気持ちを叩き続ける。ラン、キック、DF、セットプレー、かつて見られたようなイージーなミスや弱気な空気はない。モールで仕留めきれるのも、その過程にバランスの良いランとキックがあるから。相手は体力に絶対の自陣を持つ修悠館(元少年工科・湘南通信、つまり自衛隊学校)だが、「体力勝負」の土俵でねじ伏せるべく攻守ともに小細工抜きで攻め続けた。不要なペナルティーでゲームをブレイクし切れないが、「25-7」のリードで前半終了。

 後半はいよいよ復帰組とデビュー組を大量6人投入。「待ちに待った出場」、試合に出る喜びと「レギュラーを獲るのはオレだ」の意欲で、必死に体を張り続けた。15人が試合のテーマである「アライブ」を意識し、スコアを伸ばした。最後は合同練習で必ずリクエストしている「ゴール前5mの世界」を練習通り守り抜き、ノーサイド。最終スコアは「72-7」。6名入れ替えた後半に「47-0」の結果を出し、底上げと復帰が上々の出来であることを証明した。


ケンタ
『雨の中の応援、ありがとうございました。いよいよ関東大会予選が始まりました。正直、新学期からの雰囲気はいいとはいえず、悩む時期が続きました(新入生の勧誘ばかりで練習が全くできず)。ですが「今までしてきた練習は裏切らない」ことが今日の試合で証明されました。そしてその自信と、今日脳裏に焼き付けた修悠館の選手たちの想いを胸に、法政戦までの二週間チーム一丸となって戦い抜きます。応援よろしくおねがいします。』


ヨウ
『ケガの間、ずっと不安に思ってて辛くて辛くてあきらめそうになるときもありました。でも、今日試合に出てこの期間の辛さなんてふっとぶぐらい楽しくてやっぱりあきらめなくて正解だったです。法政戦までの二週間で体力を戻して法政戦ではレギュラーとれるようがんばります。』


カズヤ
『関東大会に向けてまず1勝できて嬉しいです。ペナルティが多くて試合の流れを乱すところが目立ちましたが、FW、BK共にいい形でトライをとることができました。反省することは多いので残りの2週間で完璧にして次の試合も爆発します!』

 次はいよいよ法政二高戦。勝てば関東大会出場となるが、関東大会などは県大会が終わった後に結果としてついてくるものに過ぎない。準々決勝という感覚ではなく、「法政と闘う」だけ。今日復帰できなかった「横高一デカい男」と「横高一太い男」と「横高一粘り強い男」も沸々と闘志を燃やして準備している。総力戦。小細工不要。ケンタが率いる岩田組らしく、闘志をむき出しにしてベスト4チームに挑みかかる。




 修悠館戦の前日、NECグリーンロケッツの臼井陽亮選手(横須賀高校→早稲田大学→NEC)が母校に練習に来てくれ、スクラムやスローイングなどのアドバイスをいただきました。臼井先輩、ありがとうございました。今度はがっつり3時間練習のときに色々と教えてください!
 また、先週の全早慶明戦で、横高OBの池上真介選手(横高→早稲田大学→リコーブラックラムズ)と須永尚之選手(横高→慶応大学→ホンダヒート)が引退しました。池上先輩、須永先輩、長い現役生活お疲れ様でした! ラグビーヶ丘に見守られた横高グランドにいつでも遊びに来てくださいね!意欲満々の後輩たちが待ってます!


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