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準々決勝 vs法政二高 『掴みとった権利』

2012/05/06

 最強モールを武器に稲垣組が5年ぶりの関東大会出場を決めた湘南工大戦から1年が経った。秋葉台グランドは今年も試合直前に大雨。攻め手を幅広く準備できている岩田組ではあるが、法政二高がFWとキックで勝負してくると予想していたので、(昨年とは異なり)今年の雨は正直歓迎できない。
 相手は新人戦ベスト4チームだが、自信は十分にある。しかし「いけるだろう」の心の隙はいつでも勝負の厳しさ、ラグビーの厳しさを教えてくれる。キャプテン・ケンタが前日に掲げた試合テーマは『圧倒』。攻守全ての局面で圧倒することを目指し、漲る闘志とほどよい緊張感でキックオフを迎えた。
 

 12時30分キックオフ。デカい順に4人がケガでスタメンを外れている横高は、この日も速さ・低さ・激しさ、何よりDFで勝負。前半5分、FKからクイックで仕掛け、連続攻撃で先制トライ。その後は自陣からボールを動かし、マサシ、タツヤが立て続けに独走トライ。開始10分で「21-0」と予想外のリードを奪った。
 その後は「スクラムのアタックオフサイド」「ラインアウト着地遅れ」など珍しい?ペナルティーでリズムが掴めないものの、パワフルに攻めてくる法政に対して、しつこいDFを継続。終了間際にPGを与えるも、前半を「26-3」で折り返した。



 後半もキック、ラン、FWなどバランスよくゲームを組み立て、安定したDFとキック処理で法政にチャンスを与えない。後半から出場の軽量級2年生3名も体を張り続ける。アタックではリョウヘイやリョウイチ、ジュンペイの判断にミスはなく、アンストラクチャーからのアタックで立て続けに4本のトライを奪った。
 法政の攻守ともに前に出る迫力に圧力を感じながらも、前半終盤に奪われたPG時以外に一度も相手に22mラインを踏ませることなくノーサイド。最終スコアは「52-3」。岩田組は2年連続8回目の関東大会出場権を、堂々と掴みとった。



ケンタ(キャプテン)
『試合のテーマは「圧倒」。すべての局面で圧倒する。去年の僅差の勝利(6-5)からの成長を見せつける。そんな気持ちからこの言葉を掲げました。試合内容はテーマを完全に遂行できたとは言えませんでしたが、自分たちのラグビーができたと思います。課題もたくさんみつかり、まだまだ強くなれる可能性を感じています。関東大会出場がきまったことで気を緩める事なく、来週の準決勝に向けて、チャレンジャーであることを楽しみながら最高の準備をしたいです。』

ジュンペイ(FWバイスキャプテン)
『まず今日は勝つことができてよかったです。ゲーム中何回も苦しく、辛い時間帯もありましたが、チーム内で相手の方が辛いんだと互いに言い聞かせ合い、60分走り切ることができました。今日出た課題を修正して、次の試合に臨みたいです。』

ダイキ(BKバイスキャプテン)
『とりあえず関東大会出場を決めることができて良かったです。春の期間のみんなの頑張りをこうして結果に結びつけることができて嬉しいです。ですが、個人、チームともに改善すべき点はあるので次回までになんとかして次も勝ちたいと思います。』
 

 次の相手は今や全国の雄、現関東チャンピオンの桐蔭学園。関東大会出場権よりも実は欲しかったのかもしれない桐蔭への挑戦権。おそらくケンタが最も強く待ちわびた戦い。
 今年のテーマ「Resistance(反逆・抗う)」の絶好の機会。横高ラグビーを支えてくださっているすべての方への恩と感謝を力に変え、キャプテン・ケンタを核弾頭に激しく抗う。

準決勝も応援よろしくお願いします!!

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