神奈川県立横須賀高校ラグビー部
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準々決勝・関東六浦戦 『安堵と期待』
2012/10/29
快勝スタートとなった横須賀総合戦(75-0)から6日後の10月27日、準々決勝の関東六浦戦が行われた。相手は関東六浦中学時代に東日本大会に出場している選手たちが3年生になった総決算の代、県強化メンバーの練習会や試合を通じて、どれほど素晴らしい選手たちがいるのか嫌というほど知っている。加えて監督は関東学院大学の常勝時代を築いた名将。岩田組にとって、実は「もっとも当たりたくなかった相手」との対戦。
試合のテーマは「我慢」。肉弾戦に絶対の自信を持つ相手にどれだけ刺さり続け、お互いしんどい時間に横高が一歩先まで走り続けることができるか。心の強さが求められる我慢比べと予想して臨んだ。
キックオフ。直後に相手NO8のしなやかな走りで大ブレイクされると、あっという間にインゴールを陥れられる。力関係を探る最初のプレーでいきなりの失トライ。自信が揺らぐのか、焦って浮足立つのか、ここでもやはり心の強さが求められた。
その後も相手NO8をマークしてもなお走られ、3番を中心にSO以外にファーストレシーバーが多数存在する多彩なアタックにゲインラインを譲る時間が続いた。
しかし、セットプレーの安定で落ち着きを取り戻すと、この試合のプラン通りのキックで攻め立てる。「蹴り勝てる」という読みがおおむね当たり(ただし関東六浦プロップの再三にわたるスーパーキックは想定外)、敵陣に入ると冷静なボール運びでトライを取るべき選手がトライを重ねた。後半10分のトライでスコアは「27-5」。勝利の可能性を大きく手繰り寄せた。
しかし最後の20分は無駄なペナルティーを連発。後半だけで8個のペナルティーで勢いを相手に渡してしまった。ラスト5分で関東六浦の魂のプレーに押されて10失点。最終スコアは「27-15」、後味は悪いが花園予選としては6年ぶり2回目の準決勝進出を決めた。
リョウ
『関六さんとは公式戦で既に一度試合がありましたが、その時ケガをしていて出場する事ができなかったので、自分にとっては初めての対戦でした。前からFWがとても強いと言われていたので、自分が強い相手にどのくらい通用するのかが気になり過ぎて試合前にかなり緊張し、個人としてはスクラムとラインアウトをやっただけであまり力を出しきれずに終わってしまいましたが、FW全体として見ると今まで安定しなかったセットプレーが少し落ち着き、大きな収穫になったと思いました。桐蔭との戦いでは今回でた反省点を克服しチームに貢献できるようなプレーをしたいです。』
タカヒロ
『新人戦で怪我をしていた僕にとっては初めての関六戦、試合前はとても不安でした。試合が始まってすぐにトライをとられ関六の強さを実感したと同時に僕は冷静さを失いペナルティーを重ねてしまいました。チームとしては勝てたものの僕自身は反省点の多い試合だった。だから桐蔭戦までに一歩成長して必ずチームの勝利に繋がるプレーをしたいです。』
強く清く、謙虚で実直、関東六浦は本当に尊敬すべきチームでした。
準決勝の相手はあの桐蔭学園。追う立場なので、危機感は全くない。嫌な緊張感や危機感は、むしろこの関東六浦戦にあった。今は「たどり着けた」の安堵感と心躍る期待感。
岩田組は打倒桐蔭のためだけにやってきた。戦術もすべての練習メニューも、桐蔭戦のためだけに組み立ててきた。ゆえに、いまさら分析も対策も必要ない。会いたくて仕方がなかった相手。
ケンタ
『いよいよここまできました。一年生の時は試合すらできませんでした。二年生のときは初めてその強さを肌で感じ、そして半年前の真っ向勝負。その目標への確かな距離を知りました。
それから一歩ずつ、それでいて確実に、その頂への階段を登ってきました。そこまで歩ませてきてくれた保護者、OB、学校関係者、友人達や花園予選で戦った横須賀総合、関東六浦の気持ちを背負って、そして一緒に歩んできた松山先生、森上コーチ、トレーナーの赤羽さん、マネージャー、最高の仲間達と共に、最高の試合をしたいと思います。
熱い応援、よろしくお願いします!』
11月11日、麻溝公園競技場、この2週間の準備ではなく1年間の準備に裏付けられた決戦。全公立高校や関東六浦の想いを背負い、支えてくれるすべての人への感謝を胸に。
私立校に、環境に、そして弱き己の心に対して抗い続けてきた岩田組のレジスタンス最終章。
大応援、宜しくお願いします!!
試合のテーマは「我慢」。肉弾戦に絶対の自信を持つ相手にどれだけ刺さり続け、お互いしんどい時間に横高が一歩先まで走り続けることができるか。心の強さが求められる我慢比べと予想して臨んだ。
キックオフ。直後に相手NO8のしなやかな走りで大ブレイクされると、あっという間にインゴールを陥れられる。力関係を探る最初のプレーでいきなりの失トライ。自信が揺らぐのか、焦って浮足立つのか、ここでもやはり心の強さが求められた。
その後も相手NO8をマークしてもなお走られ、3番を中心にSO以外にファーストレシーバーが多数存在する多彩なアタックにゲインラインを譲る時間が続いた。
しかし、セットプレーの安定で落ち着きを取り戻すと、この試合のプラン通りのキックで攻め立てる。「蹴り勝てる」という読みがおおむね当たり(ただし関東六浦プロップの再三にわたるスーパーキックは想定外)、敵陣に入ると冷静なボール運びでトライを取るべき選手がトライを重ねた。後半10分のトライでスコアは「27-5」。勝利の可能性を大きく手繰り寄せた。
しかし最後の20分は無駄なペナルティーを連発。後半だけで8個のペナルティーで勢いを相手に渡してしまった。ラスト5分で関東六浦の魂のプレーに押されて10失点。最終スコアは「27-15」、後味は悪いが花園予選としては6年ぶり2回目の準決勝進出を決めた。
リョウ
『関六さんとは公式戦で既に一度試合がありましたが、その時ケガをしていて出場する事ができなかったので、自分にとっては初めての対戦でした。前からFWがとても強いと言われていたので、自分が強い相手にどのくらい通用するのかが気になり過ぎて試合前にかなり緊張し、個人としてはスクラムとラインアウトをやっただけであまり力を出しきれずに終わってしまいましたが、FW全体として見ると今まで安定しなかったセットプレーが少し落ち着き、大きな収穫になったと思いました。桐蔭との戦いでは今回でた反省点を克服しチームに貢献できるようなプレーをしたいです。』
タカヒロ
『新人戦で怪我をしていた僕にとっては初めての関六戦、試合前はとても不安でした。試合が始まってすぐにトライをとられ関六の強さを実感したと同時に僕は冷静さを失いペナルティーを重ねてしまいました。チームとしては勝てたものの僕自身は反省点の多い試合だった。だから桐蔭戦までに一歩成長して必ずチームの勝利に繋がるプレーをしたいです。』
強く清く、謙虚で実直、関東六浦は本当に尊敬すべきチームでした。
準決勝の相手はあの桐蔭学園。追う立場なので、危機感は全くない。嫌な緊張感や危機感は、むしろこの関東六浦戦にあった。今は「たどり着けた」の安堵感と心躍る期待感。
岩田組は打倒桐蔭のためだけにやってきた。戦術もすべての練習メニューも、桐蔭戦のためだけに組み立ててきた。ゆえに、いまさら分析も対策も必要ない。会いたくて仕方がなかった相手。
ケンタ
『いよいよここまできました。一年生の時は試合すらできませんでした。二年生のときは初めてその強さを肌で感じ、そして半年前の真っ向勝負。その目標への確かな距離を知りました。
それから一歩ずつ、それでいて確実に、その頂への階段を登ってきました。そこまで歩ませてきてくれた保護者、OB、学校関係者、友人達や花園予選で戦った横須賀総合、関東六浦の気持ちを背負って、そして一緒に歩んできた松山先生、森上コーチ、トレーナーの赤羽さん、マネージャー、最高の仲間達と共に、最高の試合をしたいと思います。
熱い応援、よろしくお願いします!』
11月11日、麻溝公園競技場、この2週間の準備ではなく1年間の準備に裏付けられた決戦。全公立高校や関東六浦の想いを背負い、支えてくれるすべての人への感謝を胸に。
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