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冬の強化期間 『冬の海を駆ける』

2012/12/29

 伊藤組始動から1ヶ月、半年前から分かっていたことだが、伊藤組は「グランド改修工事」という逆境に直面している。工期は12月中旬~3月上旬。約3ヶ月間、高校のグランドが全面完全閉鎖。ウィークディは陸用トラック内のごく狭いスペースを他の部と分け合い、週末はアウェイに出かける日が続くことになる。
 そんな中で、今年も「冬の集中強化期間」として5日間の強化練習が行われた。ホームグランドがないので、午前中はすべてアウェイ合同練習。午後はアウェイ先から近い海岸練習だ。冬季合宿当たり前の私立に挑むために、高い意識でこの5日間に臨み、チームとして、個人として確実にステップアップすることができた。
 
1日目、AM湘南高校 ⇒ PM鵠沼海岸
 新チームとして初めての合同練習。伊藤組で取り組んでいる新しいアタックとDF。初日はできないなりにもイメージを掴みたい。広いグランドでラグビーができるありがたさを感じながら、約3時間の練習を終了。湘南高校のセットプレーのレベルアップに驚きつつ、横高として有意義な経験を積むことができた。
 練習終了後は走って鵠沼海岸へ移動。初の海岸練習。江の島と富士山に見守られ、鵠沼というブランド海岸とは似つかわしくない?ハードなトレーニングを2時間行った。心技体とも充実の初日を終了。


 
2日目、AM湘南工大附属高校 ⇒ PM辻堂海岸
 相手は敵ながらに惚れ惚れするほどのフィニッシャーを持つ強豪チーム。新チームとなってすでに十分な練習試合戦績を残している。間違いなく伊藤組にとってはチャレンジングな相手と、20分×2のゲーム&アフター合同練習を行った。
 試合は「24-10」で勝利。結果は全くの予想外?だったが、DFでは湘南工大の強力なアタックのおかげで、改善すべきポイントを確認することができた。
 練習後は走って辻堂海岸へ移動。ハードにトレーニングに加え、2日間の修正練習やビーチフラッグ大会、相撲大会なども行い、楽しみながら体をきっちり追い込むことができた。

 
3日目、AM・PM柏陽高校
 県立のライバル。相手は昨年ほとんど3年生がいなかったこともあり、レギュラーのほとんどが残った期待の学年。新人戦では日大藤沢を下して激戦プールを1位通過するなど、「待望の代」が間違いでないことを証明している。延々と15対15を行い、改善が必要なポイントを確認した。
 午後は柏陽高校のサブグランドを単独で借り、ガッツリ3時間以上練習。横高に合わせて参加してくれた友次選手、森選手、大高選手から3時間みっちり個別レッスンを受けることができた。

友次選手(横浜隼人→立正大学 堀越正巳さんの教え子)

森選手(柏陽時代は都県オール神奈川、学習院大では1年生からFB獲得) 

大高選手(柏陽→早大中退。立教大学ラグビー部在籍中という異色の経歴)

4日目、AM鎌倉学園、PM由比ヶ浜
 
 中学から6年一貫でラグビーの取り組み、例年爽やかでバランスのよいラグビーを披露する鎌倉学園。新チームを見るのは初めてだったが、想像よりはるかに強かった。BKのスピード、FWの粘り強さなどで対抗され、4日目にして大きな課題が明らかになった。新人戦前に貴重な失敗経験を積むことができた。おかげで修正ポイントが明らかになり、チームとして確実に成長することができた。
 練習後は鎌倉学園のグランドで1時間練習させてもらった後は、走って由比ヶ浜へ。午前中の反省練習としてDFの修正。もちろんフィットネスも。素晴らしく充実した4日間の二部練を終了した。

 
5日目、AM逗子海岸
 冬の強化期間最後の練習は、逗子海岸で。江の島の後ろに富士山が見える超絶景ポイントとちょっと高貴な葉山近郊の海岸散歩客。そんなオシャレな海岸で4日間の実戦練習で得たポイントの総復習と、締めの盛り上げ系フィットネスを行った。


 
 
リョウスケ
『今回の冬合宿では5日間の間にチームとしてもFWとしても個人としても確実にステップアップできたと思います。でもまだまだだと思うのでしっかり反省して次に生かしていきたいです。』

 
リョウゴ(右)
『冬合宿では、苦手だったラインDFに自信を持つことができました。また森さんに1対1のステップの切り方などを教えてもらいました。今まで考えたこともないようなことだったのですごい新鮮でした。午前合同練習・午後砂浜のこの5日間は辛かったけど、楽しくてすごく充実してました。課題点はまだあるけど、新人戦に向けてどんどんステップアップしていきたいです。』
 
太陽(左・ビーチフラッグチャンピオン)
『冬合宿を通じて多くのプレーを学び、これからの課題がはっきり見えてきました。幸運なことに、ハーフパスで迷いがあった自分は、スクラムハーフの先輩友次さんと一緒に練習する機会があり、細かい動きを一つ一つ教えてもらいました。どれもとても参考になりました。教わったものを自分のものにして、友次さんと同じパスを放りたいです。』


ケント
『練習試合や砂浜でのフィジカル練など、とても実りのある4日間でした。伊藤組のATやDFは通用するのか、また自分のプレーは通用するのか、練習試合などで、たくさん経験を積むことができました。日ごろの練習では得られないようなことも得られ、充実した4日間でした。その中で自分の課題が見つかったので、他校の選手に負けないよう努力していき、新人戦は間近に迫っているので、プレーの質をあげていきたいです。』


津田(左)
『今回の合宿で自分はNO8をやりました。試合、ADではスクラムからの動きで初めて知る事や、アタック時の慣れない動きが反復出来て、とてもためになりました。また、セットプレーで迷惑をかけてしまうなど、修正しなければいけない事も多くありました。この合宿で自信になった部分と足りないと思った部分を整理して、意味のあるものにしたいです。』
 
タカフミ(たぶん右) ※柏陽保護者会の皆様、補給食ありがとうございました。
『今回の冬合宿では新チームとなり、他校との合同練習をたくさんやったおかげで夏からの自分の成長を実感した反面、多くの課題がわかった5日間でした。ADの時などはサインのミスを何度もしてしまったり基本的なディフェンスができてなかったりとチームに迷惑をかけてしまったので、その部分を克服し少しでも貢献できるようになりたいです。』


 
 
 新人戦初戦でやりたいラグビーの88%は完成。やはり集中強化期間は強くなる。確実にステップアップした実感を得ることができた。何より貴重だったのが「伊藤組もやれる」の自信。発足当時は岩田組との比較から自らを過小評価しがちだったが、この5日間の実戦経験でやっとチームとしての立ち位置が把握でき、やるべきことが明確になった。
 この感覚を忘れることなく、正月休み明けに残りの12%を仕上げ、関東学院に挑みかかる。




日経キッズプラスの12月発売号に、横須賀高校ラグビー部岩田組の戦いが特集されました。11月の日経新聞電子版の記事に、桐蔭学園戦が追加された内容です。日経キッズプラスはスポーツに限らない教育誌で、今回は「公立学校を選ぶ意味」といった内容です。



参考「日経新聞電子版掲載記事」↓
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK0700J_X01C12A1000000/


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