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岩田組卒業セレモニー

2013/03/26

 多くの人に感動と笑顔を与え、堂々たる戦績で横高ラグビーの歴史を発展させた岩田組も最後の一日。引退してから4ヶ月が経つが、今日の一日をもっていよいよ本当に岩田組の高校ラグビーが終わってしまうのかと思うと、無性に寂しさが押し寄せる。
 3月20日、例年よりも随分早い桜の開花とともに、横須賀高校ラグビー部岩田組の追出し試合と卒業セレモニーが行われた。

 午前9時、岩田組の19名、そしてこの日のために(忙しい中?)集まってくれた稲垣組、熊坂組(さらには浮津組の木内)がグランドに集合した。卒業したら先輩と後輩の距離はグンと縮まるものだ。ワンダッシュで息が切れることすら喜んでいるかのよう。タッチフットからは笑顔が溢れ、明るい声が響き合う。岩田組に心配せずに旅立ってもらうべく、現役は沸々とアップを続ける。合わせて50名以上がグランド上に存在する事実だけで、嬉しくて笑顔が抑えられない。

 10時キックオフ。岩田組の名前と存在に圧倒されたのか、現役は蛇に睨まれた蛙状態。キャプテン・トモマサ不在の状況で、誰もゲームメイクしようとしない。アタックもDFも受身のまま崩壊。相手に向かっていく勢いが微塵もないまま、岩田組の弾けるアタックに木っ端微塵にされてしまった。威圧感を感じすぎたのか、いつもより遥かに息が上がって走れない現役。「俺たちも強くなっているから、もう安心してください」とプレーで伝えたかった試合は、残念ながらそうはならずにノーサイドを迎えた。岩田組は最後の最後までやっぱり強かった。

久々の戦慄!現役を蹴散らすマサシの豪快なラン!


 その後は岩田組・稲垣組・熊坂組揃ってタッチフット大会、と予定していたが変更し、アリアリのゲームをラグビー史上最短?の4分ハーフで行った。先輩は永遠に先輩ということなのか、先ほどまで凄まじい攻撃だった岩田組を、大河内や木内が執念のタックルで止め続ける。アタックでも吉田弘や大住らがしつこくゲインラインを突破。すでにフィットネスゼロ状態の岩田組ではあったが、後輩たちがどれだけ立派な戦績を残していようと、先輩は先輩らしく存在してみせた。

大住の突破!

現役を交えて5代が集合。

卒業生が後輩の練習ジャージに想いを託す。


OGMG、卒業MG、現役MG。
 
 後半はセミナーホールで卒業セレモニー。今年から「保護者に頼らず自分たちで作り出す」をコンセプトに、会場設営や司会進行(現役主務シゲル)を行った。


若手OBからブラックホースTシャツをプレゼント。



いつも支え続けてくれたお母さんたち。

笑いが絶えない「おやじの会」。卒業後も不滅ですね!

岩田組保護者から「超高性能プロジェクター」の寄贈。

保護者会から卒業生へ。「蛭田プロデュースタオル」の贈呈。


横高らしく、「笑い」を大切に!



制作に何十時間もかけた愛情作です。大切にしてくださいね!



市丸 潤
『最後のスライドショーを見て、自分が今までラグビー部で経験した苦しかったことや、嬉しかったことが一度にこみ上げ、3年間続けて本当に良かったと思いました。後輩のみんなも、3年間やり抜いて、最後にこの感動を味わってほしいです。』
 
金本 和也
『久しぶりにラグビーをして自分の体力の無さに驚きつつ後輩たちの成長を直に感じられて嬉しく思いました。今回の卒業セレモニーを通して改めて仲間のことや感謝の気持ち、そしてラグビー部に入部して良かったと再確認できました。自分たちの思いを託してこれからの後輩たちの活躍に期待しています。3年間本当にありがとうございました。』
 
佐藤 匠
『まず、あのようなすばらしい会を開いてくださったことに感謝したいと思います。本当にありがとうございました。追い出し試合は受験明けとしてはとてもきつかったですが、楽しかったです。また、後輩たちが強くなっていてびっくりしました。
三年間の締めくくりとしてはすごく充実したのでよかったです。これからもなんらかの形で横高ラグビー部に関わっていきたいと思います。三年間本当にお世話になりました。ありがとうございました。』
 
松澤 瞭
『久しぶりのラグビーはとても刺激的で、始まる前までだいぶ緊張していて現役時代の試合前の雰囲気を思い出していました。いざ試合が始まると自分の体が思うように動かず、気持ちだけが先走っている状態になりましが、新3年生はもちろん、新2年生の成長を感じ、楽しくラグビーをプレーできました。残念ながら先輩達との試合では途中退場という結果になり、最後まで赤羽さんにご迷惑をおかけしてしまったのですが、やっぱりラグビーは他のスポーツでは味わえないものがあるなと改めて感じました。
高校から始めたラグビーでしたが、一から松山先生に教えていただき、プレー面ではもちろん、心身ともに成長することができました。横須賀高校に入って松山先生に出会い、そしてラグビーに出会えて良かったです。三年間本当にありがとうございました。』

蛭田 周平
『5ヶ月ぶりに横須賀高校のグランドに踏み入れたスパイクの感覚は本当に懐かしく思えました。久しぶりのラグビーの試合は、開始早々に体中に痛みが走り、とても楽しい半面、こんなに辛いことを今までやっていたのかと、改めて達成感を感じました。セレモニーでは泣かないつもりだったのですが、やはりそうはいきませんでした。本当に多くの方が参加していただいて、改めて自分たちは多くの人に支えられた、恵まれた環境でラグビーができたと思います。三年間ありがとうございました。』
 
大久保 洋
『卒業試合では下級生の成長が肌身で感じることができとても嬉しかったです。安心して卒業できます。この三年間でつちかった精神力と忍耐力を全力で使いこれから一年間勉強に励み絶対に第一志望の大学に合格します。三年間本当にお世話になりました。』

千葉 隆弘
『受験が終わり久しぶりにラグビーをしてみて、身体は全然動かないしプレーもミスだらけだったけど本当に楽しかった。DVDを見た時は、自分たちがこんなに頑張っていたことに感動し涙が止まりませんでした。僕は浪人で一年間勉強ができる気がしなかったけど、高校ラグビーで培った精神力をバネに勉強を頑張りたいです。最後に後輩たちには後悔が残らないように全力でラグビーをしてもらいたいです。』
 
佐藤 駿兵
『しばらく受験勉強でラグビーとは離れていましたが久しぶりにグラウンドに行ってみて、やっぱり横高ラグビーはいいなぁと改めて感じました。3年間で学んだこと忘れずに自分の進路に向かって頑張りたいと思います。』

丸山 詢平
『後輩と追い出し試合をして、明らかに前より強くなってるのを感じました。特に一年生が強気で勝負してきたのが嬉しかったです。卒業セレモニーで今までの3年間を思い出したり、家に帰ってちょっと寂しくなったりしましたが本当に充実してたなぁと思いました。一年浪人生活を送りますが、浪人してでも高校ラグビーをやる価値はあったと言い切れます。
大学に入ってラグビーやるか、ブラックホースに入るか、先のことはまだ決めてませんが何らかの形でラグビーを続けられたらいいと思ってます。今までお世話になりました。ありがとうございました。』
 
濱須 涼平
『久しぶりのラグビーは、現役の頃より体力も技術も落ちていたけれど、とても楽しいものでした。岩田組の仲間がそれぞれの個性を出してゲインしていく姿を見て、懐かしい気持ちがこみ上げてきました。
後半はまともに走ることもできないくらいへろへろになって死ぬかと思いましたが、最後までテンポを落とさず展開していく現役を見て、成長を感じ、頼もしく思いました。その後もスライドショーや立食パーティーなど、最後までいい思い出を作ることができました。本当にありがとうございました。』
 
唐木 俊輔
『4ヶ月ぶりの岩田組集合。後輩たちとも会うのも、とても久しぶりでした。去年の稲垣組の引退セレモニーから一年、あの日とは違って、反対の席で見送られている側になった自分。自分たちの代のスライドショー。「自分たちが卒業するんだ」と、改めて実感しました。伊藤組からもらった寄せ書きしてあるラグビーボールは、一生の宝物です。本当にありがとうございました。一日一日を本当に大切にして、目標に向かって頑張ってください。』 
 
榊 将志
『久しぶりにラグビーができて楽しかったです。最近将来のことについて考えていて不安になることがあったのですが、ラグビーしたらなんだかポジティブになれました。何年後かにみんなに会ったらどうなってるのか楽しみです。』
 
田中 凌一
『4ヶ月振りのラグビーは辛かったです。体の衰えとかも感じたりしたけど、それでも楽しくて後輩たちや先輩たちとの試合はあっという間に終わってました。卒業セレモニーでは今まで応援してくださった親や、OBの人たちの言葉は心に響きました。松山先生が作ってくれたDVDは一年の頃から振り返っていて、懐かしい気持ちになりました。
また後輩たちがくれた寄せ書きボールはこれだけ慕われていたんだなと改めて実感させられ感動しました。後輩たちはいろいろな場面で私達の代と比較されることが多くなると思うけど、あまり気にせずに着実に力を付けて頑張ってください。
最後のセレモニーまでこれだけ盛大にしてくれたOBの方々、保護者のみなさん、後輩たち、松山先生、お母さん三年間本当にありがとうございました。』
 
中野 大輝
『久々にみんなでラグビーができて楽しかったです。先輩方にもたくさん来ていただいて本当に充実した時間が過ごせました。改めて3年間の自分の幸せを確認することができました。これまで自分に関わってきた全ての人たちに感謝して、これからもさらに頑張っていきたいです。』
 
小野 達哉
『3年間ありがとうございました。最後の試合で、自分は不本意なもので終わってしまいましたが、後輩の成長を肌で感じとることができました。自分たちと比較されることが多くなると思いますが、それにめげないで後輩たちには頑張ってほしいです。今までサポートしてくださった方々、本当にありがとうございました。』
 
松崎 里穂
『引退してから4ヶ月ぶりにジャージを着て、改修工事を終えたグランドにマネージャーとして立つことができてとても幸せでした。でも、追い出し試合のとき、現役ではなくOBと呼ばれるのがちょっとさみしかったです。みんなの最後のユニフォーム姿、ほんとにかっこよかった!目に焼き付けました!
DVDで見た入部から引退までの軌跡。終始涙が止まりませんでした。他にもタオル、寄せ書き、アルバム、また宝物が増えました。ありがとうございます。
そして大好きなみんな。この先もずっと仲良くしてください!!』
 
代田 七帆
『保護者のみなさん、OBのみなさん、先生、現役のみんな、素晴らしい会をありがとうございました。DVDを見て、改めてこの3年間いろいろなことがあったなあと思いました。たくさんの人から愛される代のマネージャーとして3年間を過ごせたことを本当に幸せに思います。多くの人にお世話になりました。本当にありがとうございました。』
 
松本 里菜
『卒業セレモニー、とても楽しかったです。スライドショーで流された入部当初の頃の私たちの写真。あの頃はまだまだ未熟で仕事も出来ず、先輩たちの足を引っ張ってばかりだったことを思い出しました。引退試合となった11月11日の桐蔭戦。ベンチの向かいのトラックから1人、カメラのレンズ越しに選手の勇姿をみていたことは何年たっても忘れないでしょう。3年間いろんなことがあり、楽しいことばかりではない事もありましたが、最後に岩田組の一員として引退できたことに本当に嬉しく思います。ありがとうございました。』

 
岩田 健太
『これで三年間毎日のように会っていた仲間ともう会えなくなる。そのことへの寂しさが一番にでてきました。本当に大切な生涯の仲間ができたと思います。そんな環境にいさせてくださった全ての方に感謝し、これから新しくなる環境でも横須賀高校ラグビー部で培った事を活かしていきたいです。幸せな三年間をありがとうございました。』
 

岩田組・稲垣組・熊坂組がほとんど集合!みんな素敵でした。


岩田組のみんなへ
『卒業おめでとう。しんどいことは時々あったけど、楽しすぎて幸せすぎる日々だったね。セレモニーでも話したとおり、人生はまだまだ序盤です。横高ラグビーが情熱のピークであっては寂しいです。喜びも感動も、努力の量も困難の克服も、絆も友情も、そして幸せも、何もかもを今後の人生で更新し続けて欲しい。 
 高校時代の思い出は人生の宝物ではあるがピークではなく、スタート地点として欲しい。君たちは真摯な姿勢と尋常でない努力で、あれほど素晴らしい世界を作り上げました。これから先、揺るがぬ自信を持って生きてください。大学で、予備校で、今後の人生で、何も恐れることはない。

大好きだったこの場所でのこの時間。これも大切な思い出。

 世の中にはどんなに努力しても達成できないこともあります。だけど物事には本気で懸けた分だけ、望んだ結果とは形が違えど大きく素敵な宝物が手に入ります。想いが強ければ強いほど、懸ければ懸けるほど、素晴らしい何かが手に入ります。高校時代に経験したのは、きっとそういうことだと思います。

 
 
 大学でも予備校でも、「やりたい。でもちょっと怖い」と思ったことは、臆せず「チャレンジ」を選んで欲しいと思います。君たちは「桐蔭に負けたらどうしよう?」としり込みした日々を送りましたか?チャレンジ精神を持って勇猛果敢に挑む日々を送れば、素晴らしい何かにきっと繋がっていきます。

 ときには挫折はします。上手くいかず、真っ暗闇に陥ることもあります。だけど君たちには帰れる場所がある。横高のグランド、横高ラグビーの仲間、帰れる場所があるから大丈夫です。ラグビーヶ丘に見守られるグランドに立てば、ともに戦った仲間と会えば、きっと高校時代の自分の残像に出会えるはずです。「あのころの自分」と再会すれば、きっとまた頑張れる気がするはずです。いつでも横高グランドに帰ってきてくださいね!』






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