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春の3連戦 『ターニングポイント』

2013/04/02

 関東大会予選間近の春休み。1回戦スタートとなる今年は、この春休みに高めた実力が関東予選に臨む最終到達地点となる。今年も合宿ばりに県内外の強豪校との練習試合・合同練習を行った。

 3月29日からの金土日は他県と対戦。金曜は明治大学八幡山グランドで明大中野と対戦した。試合の前後はあの明治大学ラグビー部の練習とあって、試合前と後のグランドは日本中から集まった巨大な猛者たちで溢れ、その迫力を目の当たりにするだけで刺激的だった。
 中でも感心したのは、明治大学の新入学部員がグランドをジョグで回っていた際、最後尾について走っていた上級生の「絶対角切るなよ」という一言。高校JAPANが集う明治のラグビー部でさえ、コーナーを回るときに僅か10cmを妥協するか否かという精神的な拘りを貫徹していた。
 明大中野とゲームを組むと、必ず試合直前に主軸が離脱するジンクスがある。今年もそのジンクスは残念ながら的中。キャプテンとエースの両軸がケガで直前に離脱し、飛車角抜きどころか王飛車抜きのメンバーとなってしまった。
 試合は練習を重ねてきた箇所の成果が十分に現れ、予想外?の接戦。「10-12」というキック差のみの敗戦となった。王飛車抜きでも必死に自分たちが練習してきたラグビーを根気強く続ければ、強豪校相手にも勝機を見出せる可能性があることを実感することができた。

 
 土曜日は大津グランドで毎年お世話になっている静岡高校との合同練習。今年は静岡県大会決勝を「24-25」で破れて準優勝で東海大会に出場するなど、充実の代。お互い「他の強豪私立に対抗するために、何か変わった戦術、戦法を」とアイデアを追究する同志。15対15でアタックDFをやりこんだ後は、FWBK分かれてお互いのサインや秘策を共有しあった。お互いにとって、実に有益な練習となった。


 日曜日は大津グランドで強豪・本郷高校と練習試合。稲垣組で惜敗、岩田組で大勝、伊藤組に入っての12月の練習試合では、「0-24」で完敗。スコア以上の差を感じさせられた。今年の本郷は、新人戦で東京高校に「12-19」で惜敗するなど、実力は確か。実はこの横高との試合の前日には花園上位の超強豪校に練習試合で勝利しているらしい。
 それから3ヶ月、順調にステップアップしてきたと思ったら、この王飛車抜きの事態。どれだけ本郷高校と戦えるのか、期待より大きな恐怖感を抱いてのキックオフを迎えた。

 
 明中戦で見えた気がした成長の跡が、この日ついに確信に変わった。必死で自分たちのラグビーを貫けば、強豪校にも勝つことができる自力がついたことが証明された。必死で戦い抜いた50分間。「17-17」で迎えたラストワンプレーは、練習試合にも関わらず迷わず狙ったゴールキックがクロスバーを越え、歓喜のノーサイド。
 伊藤組にとっては、1年間のターニングポイントとなるのかもしれない。「20-17」ラグビー人生でそう何度もないサヨナラ勝ちを収めた。
 
ゲームキャプテン・アサト
『この三日間は自分にとってもチームにとっても、とても大きな成長に繋がりました。キャプテンが怪我の中、代わりに自分がチームを引っ張っていかなければならなく個人として、とても大きな一歩を前に進めました。プレー面は、まだまだ前に倒すタックルが出来ずに自分としては課題面が残りました。武器にしようとしていた事も、この三日間で結果を出せていったので、これからさらに練習を重ねて磨きをかけて行きたいです。』


3日間、MVP級の活躍・タイヨウ
『この3試合の目標として、自分は大外を抜かせないディフェンスを目指しました。新人戦の経験をバネに、達成出来たことは、練習の成果だと思いました。まだ体で負けているし、より強い相手には、スピードも甘いと思うので、もっと練習して強くなります。』
 
 4月14日14時キックオフ。会場は湘南高校。いよいよ関東大会予選が始まる。初戦が決戦。相手は桐蔭学園中等教育学校。練習試合では僅差で勝利しているが、練習試合はあくまで練習試合。お互いの強みをある程度把握しているだけに、真っ向勝負になる。勝つか負けるか、そのスリリングな勝負を楽しみたい。

横浜隼人とのアフターファンクション。満開の桜の木の下で。 

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