神奈川県立横須賀高校ラグビー部
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関東予選・桐蔭中等戦 『石にかじりついて』
2013/04/16
関東予選開幕。1回戦の住吉高校が棄権したため、2回戦からのスタートとなった。初戦の相手は強豪・桐蔭学園中等教育学校。つい2ヶ月前に練習試合をやったばかりの相手との再戦。練習試合で伊藤組の現時点でできることを出し尽くしてしまったため、戦略と駆け引きが必要な試合となった。
中等は都県対抗神奈川選抜チームで核弾頭となったエース(15番)を中心に、横高の1.5倍はあろうかという巨体を生かしたスタンディングラグビーのチーム。監督が長年かけて作り出した文化ともいえるほど見事なボールの継続スキルでDFをこじ開け、最後はBKで仕留めにくる。先月の練習試合で横高は消極的なゲーム運びでテンポアップを拒み、重苦しい展開のまま内容的にもスコア的にもほぼドローに近い結果だった。この日は積極的にボールを動かし、大きな相手に走り勝つプランで挑むつもりだったが…。
11時会場入り。気象予報士のコメントが気になっていたが、残念ながら的中。舞い上がる砂埃、グランドを囲む木々が激しく揺れる。この会場で先に行われていた試合の勝負の分かれ目は、明らかにこの強風の影響を受けているように感じた。両者は五分五分の力関係に見えたが、「風」「ミス」「焦り」が試合の流れを大きく変え、スコア的に大きく開いてしまったようだった。
パスすらハイリスクとなる風。しかし蹴り合っても相手キャプテンの破格のキック力に屈することになる。FWの力比べでは相手の方が明らかに重い。「展開」「キック」「FW」、ほとんどのプランを失った状態でのキックオフ。もはやできることはDFのみ。試合前に掲げたゲームテーマは「低いタックル」「アライブ」「我慢」の3つ。
勝負を分けるトスでは、希望通り前半風下を選択。2トライビハインドまでは逆転可能と予想し、強烈な向かい風を受ける前半が開始した。
一進一退の攻防。両チームともレフリングへの対応が遅れ、ペナルティーがひたすら続く(しまいには両チームシンビン…)。ブツ切れのゲームとなったが、待望の先制点は横須賀。想定よりも遥かに上出来なスコア「7-0」でハーフタイムを迎えた。しかし内容的には完全に中等に優位に立たれていた。
頼もしい追い風を受けた後半、仕留めのプレーでミスを連発。流れをつかめないと、風下で開き直った中等の怒涛の攻撃の餌食になって、優位どころか「7-7」と追いつかれてしまった。それでも強烈な風を使ってエリアを取っていけばよかったが、追いつかれた焦りで自滅のプレー選択を続けてしまう。
残り3分で久々のチャンスを生かして「12-7」とリードを奪うも、風・エリア・スコアを総合的に考慮した妥当なゲームメイクができず、無謀なプレー選択を続けてしまう。背後には自陣のゴールライン、無意味に粘り粘ったあげく自滅のミス。相手ボールになり万事休すと思った瞬間、ノーサイドの笛が鳴り響いた。歓喜とも安堵とも言えない複雑な喜びの中、初戦にして決戦を突破することができた。
ユウマ(中央)
『今回の試合まで自分に自信がもてずに、弱い自分に勝てないでいました。しかしこの試合で自分の得意なサポートと運動量を思いだし、弱い自分に少しずつ勝てるようになりました。来週の日大戦は精神的に強くなった自分を見せたいです。そして、相手にも一心不乱で挑んで勝利を治めたいです』
ケイスケ(左)
『自分はPRの経験がまだ浅いのでスクラムが不安でしたが安定して組めたので良かったです。しかしまだまだ修正すべき点はあるのでそれらを修正して次も安定したスクラムを組みたいと思います。』
ユウスケ
『この試合で一番意識しようとしていたことは落ち着いてプレーする事でした。自分的には力が抜けていい調子でしたが、ボールに触る回数が少なかったのが課題でした。もっと自分から声を出していかなきゃいけないと痛感しました。まだ自分の力は出しきれてないのでこれからも責任と自信を持ってプレーしていきたいと思います。』
勝利こそが目的だが、桐蔭中等という素晴らしいチームと対戦できること自体が、本当に楽しみだった。スコアは勝ったが、内容的には勝ったとは言い難い。それでも公式戦の場で素晴らしいチームと戦い、ごく僅差で勝利した経験は大きい。3大大会では実は伊藤組はこれが初勝利。伊藤組らしく決してカッコいいラグビーにはならなかったが、石にもかじりつく想いで勝ち取った一勝だ。
3回戦の相手は日大高校。都県対抗戦神奈川選抜チームに過去最多の9名を連ねるなど、例年以上に煌めく天才たちが多くひしめく超強豪校。今度の楽しみは、絶対的にチャレンジャーの立場で、開き直って挑みかかることができることだ。ノーシード校の強み、それは「失うものはない」という心理で大胆に戦えること。
中等は都県対抗神奈川選抜チームで核弾頭となったエース(15番)を中心に、横高の1.5倍はあろうかという巨体を生かしたスタンディングラグビーのチーム。監督が長年かけて作り出した文化ともいえるほど見事なボールの継続スキルでDFをこじ開け、最後はBKで仕留めにくる。先月の練習試合で横高は消極的なゲーム運びでテンポアップを拒み、重苦しい展開のまま内容的にもスコア的にもほぼドローに近い結果だった。この日は積極的にボールを動かし、大きな相手に走り勝つプランで挑むつもりだったが…。
11時会場入り。気象予報士のコメントが気になっていたが、残念ながら的中。舞い上がる砂埃、グランドを囲む木々が激しく揺れる。この会場で先に行われていた試合の勝負の分かれ目は、明らかにこの強風の影響を受けているように感じた。両者は五分五分の力関係に見えたが、「風」「ミス」「焦り」が試合の流れを大きく変え、スコア的に大きく開いてしまったようだった。
パスすらハイリスクとなる風。しかし蹴り合っても相手キャプテンの破格のキック力に屈することになる。FWの力比べでは相手の方が明らかに重い。「展開」「キック」「FW」、ほとんどのプランを失った状態でのキックオフ。もはやできることはDFのみ。試合前に掲げたゲームテーマは「低いタックル」「アライブ」「我慢」の3つ。
勝負を分けるトスでは、希望通り前半風下を選択。2トライビハインドまでは逆転可能と予想し、強烈な向かい風を受ける前半が開始した。
一進一退の攻防。両チームともレフリングへの対応が遅れ、ペナルティーがひたすら続く(しまいには両チームシンビン…)。ブツ切れのゲームとなったが、待望の先制点は横須賀。想定よりも遥かに上出来なスコア「7-0」でハーフタイムを迎えた。しかし内容的には完全に中等に優位に立たれていた。
頼もしい追い風を受けた後半、仕留めのプレーでミスを連発。流れをつかめないと、風下で開き直った中等の怒涛の攻撃の餌食になって、優位どころか「7-7」と追いつかれてしまった。それでも強烈な風を使ってエリアを取っていけばよかったが、追いつかれた焦りで自滅のプレー選択を続けてしまう。
残り3分で久々のチャンスを生かして「12-7」とリードを奪うも、風・エリア・スコアを総合的に考慮した妥当なゲームメイクができず、無謀なプレー選択を続けてしまう。背後には自陣のゴールライン、無意味に粘り粘ったあげく自滅のミス。相手ボールになり万事休すと思った瞬間、ノーサイドの笛が鳴り響いた。歓喜とも安堵とも言えない複雑な喜びの中、初戦にして決戦を突破することができた。
ユウマ(中央)
『今回の試合まで自分に自信がもてずに、弱い自分に勝てないでいました。しかしこの試合で自分の得意なサポートと運動量を思いだし、弱い自分に少しずつ勝てるようになりました。来週の日大戦は精神的に強くなった自分を見せたいです。そして、相手にも一心不乱で挑んで勝利を治めたいです』
ケイスケ(左)
『自分はPRの経験がまだ浅いのでスクラムが不安でしたが安定して組めたので良かったです。しかしまだまだ修正すべき点はあるのでそれらを修正して次も安定したスクラムを組みたいと思います。』
ユウスケ
『この試合で一番意識しようとしていたことは落ち着いてプレーする事でした。自分的には力が抜けていい調子でしたが、ボールに触る回数が少なかったのが課題でした。もっと自分から声を出していかなきゃいけないと痛感しました。まだ自分の力は出しきれてないのでこれからも責任と自信を持ってプレーしていきたいと思います。』
勝利こそが目的だが、桐蔭中等という素晴らしいチームと対戦できること自体が、本当に楽しみだった。スコアは勝ったが、内容的には勝ったとは言い難い。それでも公式戦の場で素晴らしいチームと戦い、ごく僅差で勝利した経験は大きい。3大大会では実は伊藤組はこれが初勝利。伊藤組らしく決してカッコいいラグビーにはならなかったが、石にもかじりつく想いで勝ち取った一勝だ。
3回戦の相手は日大高校。都県対抗戦神奈川選抜チームに過去最多の9名を連ねるなど、例年以上に煌めく天才たちが多くひしめく超強豪校。今度の楽しみは、絶対的にチャレンジャーの立場で、開き直って挑みかかることができることだ。ノーシード校の強み、それは「失うものはない」という心理で大胆に戦えること。
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