神奈川県立横須賀高校ラグビー部
2014年度入部式 『ようこそ、ラグビーの世界へ』
2014/05/24
ようこそ、ラグビーの世界へ!
2年ぶり9回目の関東大会出場を決めた歓喜の翌日。5月5日、横須賀高校ラグビー部入部式が行われた。
4月の第3週までは関東大会予選真っ只中にも関わらず、部の存続のために自分たちの練習を犠牲にして延々と勧誘活動。入学式恒例の猛アピールを皮切りに、翌日からは全男子生徒をローラー作戦のように当たり続け、来る日も来る日もストーカー行為??上級生執念の猛勧誘の甲斐あって、今年も平日のラグビー体験会には全男子生徒の半数にあたる約80人が参加した。
その中から一人また一人と入部を決意し、14名のプレーヤーと3名のマネージャーが入部してくれた。
入部式では、新入生の自己紹介と決意表明。津田キャプテンのウェルカムスピーチと上級生からの歓迎の坂東武者斉唱。その後は恒例のタッチフット大会となった。
今年の新入生の特徴は「速い!上手い!明るい!」。タッチフットでも例年とは異なり、上級生(今年も結成・オールデブズ!)が全く手加減せずともレフリーが贔屓せずとも、文句なしの圧勝を収めた。
また、その2週間後に行われた毎年恒例の新入部員タッチフット大会(湘南・柏陽・追浜)では、今年も湘南高校のセンスあるプレーが光りいい勝負になったが、横須賀Aと横須賀Bが全勝で決勝に進み、五分五分の勝負で優勝と準優勝を分け合った。
シュウヘイ
『自分はラン、パス、キックを適確にこなせる万能な選手になりたいです。そのために、まずは体づくりをしっかり行って、高校の試合で通用する技術を身に付けたいです。チームの仲間から信頼され、少しでも勝利に貢献できるよう頑張ります。』
リュウカ
『僕は、11年間やっていたサッカーをやめ、ラグビーを始めました。新たなスポーツを始めることに大きな不安がありましたが、ラグビーを始めてもうすぐ1ヶ月というところで、ラグビーに対する期待と希望に満ち溢れています。先輩方の背中を追い、追い越せるように日々努力して行きたいと思います。』
タイガ
『自分は、小学校1年から中学校3年まで9年間、野球をやっていました。野球以外のスポーツを始めたくなった時に、何度も勧誘に来ていただいた先輩の姿が浮かび、体験に行くと優しくカッコ良くプレーする姿に憧れました。いつかは、先輩と同じような、後輩に憧れを抱いてもらえる選手になりたいです。』
コウダイ
『横須賀ラグビースクールでやっていたコウダイです。僕は小学一年生からずっと続けてきました。経験してきた全てのことを活かし、チームに貢献していき、自分達の代で関東大会出場や、花園も目指してがんばっていきたいと思います。よろしくお願いします!』
リョウタ
『ラグビーの事はまだ全然わからない初心者ですが、これから誰よりも練習に励み、部を引っ張っていく様な立派な選手になりたいと思います。』
ユウト
『中学まではずっと野球をしてきました。高校では何か新しいことに挑戦したいと思ってたときに、このラグビー部の勧誘をうけ、参加した時にラグビーの楽しさを知り、この部活で3年間を過ごしたいと思い入部しました。 人一倍声を出し、盛り上げて、最後は笑って引退できるようにしたいです。』
シン
『自分は中学校で陸上競技をしていましたが、ラグビーというスポーツに惹かれ、入部を決意しました。分からないことだらけで勉強することが多いと思いますが、できることを精一杯やってがんばりたいです。』
コウタロウ
『僕は小学生の頃からラグビーをやってきたので、いままでの経験を活かし、仲間と共にレベルアップ出来るように日々の練習に積極的に取り組んで行きたいです。また、少しでも早く先輩たちに追いつくために筋力、体力の強化にも力を入れて行きたいです。』
コウヘイ
『僕は小学生のときからサッカーをやっていてラグビーというスポーツに足を踏み出すことがとても怖かったです。でも、先輩達がとてもつらいときも痛いときも笑顔でいる姿を見てとても安心しました。僕も先輩のように常に笑顔でいられる先輩になりたいです。また、先輩たちの素晴らしい記録を越えられるように日々の練習の一つ一つ意識していきたいです。』
キヨト
『自分がラグビーをやっての感想は、走ることがどれだけ楽しいか知りました。また、先輩の試合を見させていただき、早くあのグラウンドにたって、めいいっぱい走って、相手にぶつかって行きたいと思いました。
自分の目標はどのポジションについても、誰よりも視野が広く、声を出してたくさんの指示が出来るプレイヤーになりたいです。また、自分は副部長になりたいです。副部長になって、チームの根になりたいです。』
誠
「初心者ですが、チームの足を引っ張らないためにも誰よりも走って走って走りまくります。」
巧
『ここまで野球ばかりやっていた自分がまさかラグビーデビューするとは思ってもいませんでした。しかし何か新しいことを始めるには最高の環境だったと思います。一からラグビーというスポーツと向き合って入部したのなら最後まで努力を惜しまずやり通したいと思います!』
ユキヒロ
『うぉ!うぉお!!これが横須賀高校闘球部かっ。そのうち自分もこうなるのかっ。然り気なく…、二番で、努めます。』
ミチ
『今まで、キック、タックルなど苦手なものばかりだったのですが、これを機に、得意にしていきたいと思っています。』
かな
『中学までの経験とやる気を生かして、選手がベストな状態でプレー出来るように小さなことにも気付いて積極的に動けるマネージャーになります。』
『選手が良い環境でラグビーをできるようにがんばります!ラグビー部のおもしろくて、優しい雰囲気が好きです、よろしくお願いします!!』
ともこ
『一つでも早く仕事を覚えて、一生懸命頑張っている選手を精一杯サポート出来るように、これから顔晴っていきたいと思います!』
新入部員の皆さん
まずは勇気ある一歩を踏み出したその気概に感謝します。君たちの決意と期待を裏切ることのないよう、誠心誠意全力でサポートさせてもらいます。
ラグビーは「紳士のスポーツ」と呼ばれています。それはかつて英国のエリートたちの教育手段としてラグビーが期待され、名門私学を中心に広まったことに由来します。
そのことからも分かるように、ラグビーはありとあらゆる瞬間に、自分の人間力を試されます。100m×70mの中に球技最多人数の30名が入り乱れ、カオスの最中に高度な戦略と冷静は判断力が求められます。ズルや不正が絶対にバレないであろうボール争奪の密集の中では、「罰則やルールや損得ではなく、フェアという精神に従う」自律心も求められます。
不意に訪れる強大な相手との対峙は、弱い自分との対峙でもあります。脳裏に浮かぶのは「怖い」「痛いかもしれない」。
そこで逃げるのか。仲間のために己のプライドのために立ち向かうのか。そこで己に克ち、また己以上の何かのために体を張った仲間に対し、真の信頼と愛情が生まれます。それが絆となり、新たな誇りを作り上げます。
「体を張る」ということが、机上の知識としてではなく現実的な力としての、責任・信頼・誇り・優しさ・愛情など無形の宝を授けてくれるのです。
そうして共に闘った仲間に対する愛情は、ノーサイド(試合終了)の笛の後はそんなラグビーの空間を共に過ごした相手チームにも広がります。たった今の今まで身体を激しくぶつけ合った憎き相手なのに、勝っても負けても相手への敬愛が不思議と生まれます。
ラグビーはそういうスポーツなのです。ラグビーを続けることができたら、卒業するころにはきっと真に「カッコいい男」になっていることでしょう。
「人間は自分のために出す力などたかが知れている。自分がその程度でいいと思ったら、その程度で終わらせてしまうから。だけど自分以外の誰かのためにという想いが自分を突き動かしたなら、無限の大きな力を呼び起こしてくれる。」
横高ラグビー部で最も体験してほしい感覚は、これです。
3年間、きっと多くの葛藤はあります。いま目の前にいる多くの先輩たちのように、辞めたくなることだってあるだろう。だけどどうか辞めないでください。本当にしんどいのは1年生の間だけです。「逃げたくないから」「仲間とふざけている時間が好きだから」理由は何でもいいです。
辞めなければ、いつかすべて上手くいきます。ラグビーというスポーツが、横高ラグビー部という集団が、1年も先にはきっと君を幸せにしてくれます。
そんな重厚な理念を土台に、先輩たちのようにバカ言って笑ってまた笑って、毎日のラグビーライフを楽しみましょう!!
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