大きくする 標準 小さくする

宇野組始動 『Identity』

2014/11/05

 津田組の引退の翌々日、横須賀高校ラグビー部・宇野組が始動した。

 初日は例年通り、津田組と私(松山)とで新チームのキャプテンとバイス決め。今年は予想通り、全会一致でアキヒコがキャプテンに指名された。1年生の頃から卓越したリーダーシップでチームを牽引してきた存在。間違いなく誰よりも負けず嫌い。実力と経験のあるアキヒコが、誰よりも努力し、誰よりも真摯であればチームは間違いなく上手くいくだろう。

 バイスは努力で信頼を得たショウが指名。アキヒコと対照的で、一番下のチームの一番下の選手の気持ちを理解できるに違いない経験と、そこから立ち上がり、自分を変革した生き証人として津田組からも一目置かれる存在だ。

 絶対的リーダーであるアキヒコがリーダーシップを分かりやすく発揮し、アキヒコに引っ張られるようではこの代の未来はないと予想している。アキヒコのリーダーシップがぼやけるほど一人ひとりが当事者意識を持ってチームを作っていってほしい。

 キャプテン、バイス決めと並行して、新チームの「目標決め」を行い、宇野組の目標は再び「ベスト8入り」に定まった。正直くじ運に左右されかねない目標。とはいえ、3度の大会でいつ訪れるかもしれないチャンスをものするためには、いつでもシード校を倒せる実力を一刻も早く身につけなければならない。叶えることができたら、次の目標を考えればいい。「目標によって日々の努力の量や質が左右されるのでは?」という矛盾を疑うことは不要だ。なぜなら、横高ラグビー部は目標に関わらず、今できる限界ラインの努力を重ねているからだ。目標が花園であろうとベスト8入りであろうと、部の存続(部員数維持)とのバランスで限界ラインの努力を近年は続けていると自負している。

 2日目は、班決め。今年は一部の代表者でなく、全員がどこかの班に属する制度とした。さらに一人一役、全ての部員が「オンリーワン」の役割を担うようにした。

 その後は3日間かけて津田組の振り返りや総括、新チームの戦術、テーマ、練習メニュー、各班の活動や新しいアイデアなど、全員で脳を振り絞って始動の準備をした。


 そして迎えた11月2日、宇野組ファーストミーティング。新チームの戦術や各班の取り組み発表に続いて、テーマが発表された。宇野組の掲げるチームテーマは『
Identity』だ。

 横須賀高校は他と同じではならない。他のどのチームもやっていないオリジナリティー溢れる自分たちだけのラグビーをやらなければ、人材と環境に格段恵まれているシード私立に勝つことはできない。戦術だけでなく練習メニューや勝利へのアプローチもそうだ。


 また、他のどの公立とも同じではならない。横高は公立チームの絶対的なトップとして私立に挑む存在でい続けなければならない。

 さらには、横高内のどの部活とも違う存在でなければならない。「何となく横高といえばラグビーいう印象で入学しました」と今年の新入生女子から聞いたことがあるが、学校内でそんな存在であり続けたい。どこの部よりも努力し、万事質にこだわり、最も笑い溢れる、最もエネルギッシュで真似できない集団。そのために、学校の看板と胸を張れるようなモラルと規律のある振る舞いと人間力を身につけていきたい。

 他と異なり続けること。戦術だけでなく、学校内外のあらゆる集団との比較で唯一無二の存在となること。そんなミッションと想いを込めてのテーマ『Identity』だ。


 

アキヒコ(キャプテン・ストラテジー班リーダー)

『伝統ある横須賀高校のキャプテンをさせていただく事になり光栄です。また、みんなの先頭に立っていることに責任を感じています。新チームになり多くのミーティングを重ねることでやるべき事が明確になってきました。最後の花園予選まで時間は刻一刻と削られているので悔しい涙を流さぬよう必死に努力していきます。

 目標までの距離は未知数ですが届いてないことは確かです。1日1日を大切にして一歩ずつ縮められるようにします。

 最後になりますが、たくさんのOB、保護者の方々のサポートに感謝し結果で残したいと思います。応援よろしくお願いします。』

ショウ(バイスキャプテン)

『正直自分がバイスに任命されたときは驚きましたが、これからはしっかりと体を張り、チームに貢献したいと思います。今は偉大な先輩方が抜けてしまい不安もありますが、それ以上に宇野組の皆で活動するのがとても楽しみです。1年間よろしくお願いします。』

ジュンキ(主務・モラル班リーダー)

『最近、挨拶や返事が雑になったり、学校内での態度が悪かったり、モラル面の意識が低くなっているように感じます。なので、全員が横高ラグビー部であるという自覚と責任を持った行動が出来るように自分が行動で引っ張っていきたいです。』


コタロウ(ストレングス班リーダー)

『自分たちは体が小さい代ですが、他校に負けない強い体を作っていきます。またストレッチをより強化して怪我人を減らします。よろしくお願いします。』

トウイ(パッション班リーダー)

『普段物静かな僕がパッション班のリーダーということで、頑張って練習に熱をもたせたいと思います。津田組で実行できなかったことや新たにやりたいことがあるので、みんなもついて来てくれると嬉しいです。』


まりこ・りりか(マネージメント班リーダー)

りりか『新たに新チームがスタートし、緊張もありますが今は期待や楽しみといった気持ちの方が大きいです。プレーヤーが最高のパフォーマンスを発揮できるよう、小さなことでもサポートし続けたいと思います。
まりこ『私はこれから、部員がもっと練習をしたくなるような、上達することだけに集中できるように支えていきたいと思っています。そのためにできることは私なりに尽くしていきます。宇野組のみんな、これから一年間よろしくお願いします!』

 全部員、津田組の法政戦の直後の光景を1年間片時も忘れてはならない。あの嗚咽の鳴り響く空間。3年間頑張り抜いた津田組の14名は別だが、1・2年生にとってあの空間は悪夢であり、悲劇と捉えるべきだ。

 あの場所で、あのステージで今度は笑うために。

 1年間、ラグビーヶ丘に見守られた横高グランドこそが勝負の場だ。


 OB
の皆様、保護者の皆様、横高ラグビーを応援してくださるすべての皆様、宇野組をどうぞよろしくお願い致します!



ファーストミーティングの日、前回同様突然ぶらりと偉大なるOBが来てくれました。現慶應大学ラグビー部(正式名称:蹴球部)OBの須永さん(横高→慶應→ホンダ)。ラインアウトに関して、貴重なコーチングを施してくださいました。
須永さん、本当にありがたいセッションでした!また時々来てくださいね!


 

週間カレンダー

25(月)
26(火)
27(水)
28(木)
29(金)
30(土)
31(日)

コメント

名前:
Eメールアドレス:
コメント:
ファイル

画像の英字5文字を入力して下さい。:
パスワード: