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極上の決戦準備 『レジェンド・佐々木隆道、来たる』

2015/04/20

 本当に来た。正門でその姿を見るまでは半信半疑で、落胆を恐れてむしろ信じまいとしていた気がする。関東予選2回戦の前日、それほどの超大物ゲストコーチが遥々横須賀高校に来てくれた。

 佐々木隆道。誰でも知っているラグビー界のレジェンド。啓光学園、早稲田大学、サントリーと、歩んだ全ての道でキャプテンを務め、日本一に輝いている。ワールドカップにも日本代表の史上最年少ゲームキャプテンとして出場している現役プロ選手。

 
 そんな佐々木隆道さん(以下隆道さん)がこの横高グランドに立ち、1年生勧誘接待ラグビーで体操服の体験入部者たちの肩を優しく抱き、2対1やタッチフットを一緒にやってくれている。なんだこの贅沢な光景は・・・。

 一緒に来てくれたのは、竹下祥平さん。東福岡→法政→サントリーと、常に日本のトップで活躍している一流トライゲッター。

 
 勧誘接待ラグビーを終え、いよいよ上級生練習。試合前日だがこのチャンスを逃すまいとみっちり激しめの練習を行った。ユニットからチームスキルまで、
FWは隆道さん、BKは竹下さんがチェックし、的確でありがたいアドバイスをたくさんいただくことができた。

 特に指摘してもらえたのは、まさに来週の法政戦で勝負になると予想していた2つの箇所。このタイミングでその箇所を整理してもらえたのは、本当にありがたかった。残された1週間、攻守の2つのポイントを徹底して習得し、法政戦の結果に直結させたい。


 

『目標は何ですか?』隆道さんの問いに、選手は『関東大会出場です』と答えた。ニンマリと首を横に振られた。選手たちの頭には『なぜ花園じゃないんだ?』と言われることをきっと想像した。隆道さんは言った。『みんなの目標はスーパーラグビーだ!』宇宙の果てのような突然の単語に、おそらくポカンと誰もが思考を失った。隆道さんは続けた。

『志を高くせなあかん。無理と思われるような設定でも、そこを目指すことがそこに辿り着く唯一の手段やから』正確には記録できなかったが、こんな言葉だった。


 何だか清々しいほどストレートに心に届いた。歩んできたすべての道でキャプテンを務め、日本一を獲り、W
杯でもゲームキャプテンとしてJAPANを率いた男。我々や周りと違うのは、大きな夢をごまかさずに見つめ、信じ抜くことができる度胸なのかもしれない。桁外れに厚く、温かく、真っ直ぐ。ラグビーについてもたくさん教えてもらったが、横高の選手たちにとっての最大の収穫は、佐々木隆道という人間を生で感じることができたことだろう。

 

ショウ

『テレビでしか見たことがないスーパースターが目の前に現れたときは本当に驚きました。最初は緊張しましたが隆道さんのアドバイスはわかりやすく、ユーモアもあり、とても楽しかったです。隆道さんがおっしゃっていたように目標をとことん高く持ってこれからも頑張っていきたいと思います。』

コウタロウ

『日本の中でもトップレベルのプロの選手と一緒に練習してもらったり直接指導を受けたりと、とても貴重な経験となった。特にラインアウトやキックオフに関して今まで知らなかった考え方を丁寧に教えてもらいとてもためになった。佐々木選手にパーカーをもらったので、大切に使います。』


 

 いよいよ26日は法政戦。大好きだった津田組を終わらせた相手。モチベーションも覚悟も、容易く万全だ。
 春は他県の強豪校との試合を重ねてチーム力を磨いた。そのリスクの代償としてケガ人がかなり出たが、普段出られていなかったメンバー多数で初戦は「97-0」、2回戦は七里ヶ浜の激しいDF
とスキルフルなアタックに苦しんだが、「70-0」の結果を残した。1週間後の法政戦にはケガ人も1名を除いて全員が戻る。最後のツメに、隆道さんらから最重要ポイントも整理して教えてもらうこともできた。


 プロセスに抜かりはない。あとは自分たちの力を、自分たちのラグビーをどれだけ信じ抜くことができるかだろう。抽選会でキャプテンが法政の山を引いた瞬間から待ち望んだ試合。胸が躍る。今すぐやりたい。関係者の皆様、大応援宜しくお願いします!!


アキヒコ

『それぞれがほどよい緊張感を持ち、引き締まった2試合でした。チームも自分自身も課題が明確になり、この1週間で改善できるよう準備するだけでなく少しでも成長したいです。

 待ちに待った3回戦は今、持っている力を全員が全て出しきり、自分が一番体を張ってチームに最高の結果をもたらします。応援よろしくお願いします。』

 

マサヤ

『待ちに待った関東予選が始まりました。初戦、二回戦、共に個人的にもチームとしても課題が残ったと思います。すぐに修整して、ステップアップしなければなりません。法政戦では全身全霊で挑み、勝ちきれるように残りの一週間で最高の準備をしていきたいです。』

 

ユウト

『自分にとって「ラグビーができる喜び」を改めて感じられる2試合となりました。新人戦では怪我のため外から見てることしかできず悔しい思いをしました。リハビリ生活で鍛えた体幹、たくさんのプレーを見てイメージしたことを反復練習し、この2試合で発揮できたと思います。一方、自分の課題が明確になったので修正していきます。』

 

タイガ

自分は、この春の関東予選まで実戦経験がほとんどなく、多くの他の同学年の選手が試合に出続けてる中で、自分はずっとリザーブでベンチにいました。やっと初戦の合同Bで後半全てに出場しましたが、自分1人で3つのミスを犯すなどチームに迷惑をかける結果になり、公式戦のなんとも言えない緊張感を実感しました。

 2回戦の七里ヶ浜戦では、出場時間は短いものの前回の反省を生かし、冷静に丁寧にプレーを行えました。この1・2回戦で改めてファーストジャージの重みを感じました。』





 

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