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赤羽トレーナー勇退 『5年間の感謝』

2016/04/03

 2011年の稲垣組から岩田組、伊藤組、津田組、宇野組、そして現塩島組と5年間お世話になった赤羽トレーナーが、この3月でチームを離れることになった。勤務先だった高澤整形外科を退職し、御殿場にあるサッカーの日本代表育成施設の専属トレーナーとなることが決まったためだ。もともとはサッカーの全国クラスの選手。一昨年昨年は7人制サッカー日本代表キャプテンとしてスペインなどに遠征もしている経歴も持つサッカーエリート。高澤先生が「本当にご栄転」と言ったとおり、人生のステップアップを見事に果たす旅立ちだ。

 この5年間、言葉で言い表せないくらいお世話になった。全ての代が最後まで戦い抜いて引退できたのは、赤羽さんが心と体を支え続けてくれたからだ。選手たちがケガをしないための様々な工夫を施し、ケガしても最短で復帰できるようにリハビリメニューを組んでは愛情深く寄り添った。天賦の才ともいえるその優しさがケガ人の心の支えとなり続けた。赤羽さんなくしてこの5年間の成果はありえなかった。

 

 3月20日、宇野組の卒業セレモニー閉幕(卒業生退場)の20秒後に、サプライズで赤羽さん卒業セレモニーを行った。赤羽さんから転職の話を聞いてから、こっそり稲垣組までのOBたちのメッセージ動画を頼み、記念ボールなどを準備した。(宇野組の一人がセレモニーの挨拶でうっかりサプライズをぶち壊してしまう失言をしてしまったが…)おおむね計画通りにサプライズセレモニーは行われ、赤羽さんの涙を誘うことができた。


 

赤羽さん感謝映像上映。たくさんのOBが出演(スマホでは見れないようです)
https://youtu.be/nYfaxd5WWkg

『5年前に横須賀高校ラグビー部に初めて挨拶に行った日のことは今でも鮮明に覚えています。ラグビー部はどんな雰囲気なのだろうか?受け入れてくれるのだろうか?怖い選手ばっかりでは?とラグビー部初心者の私はとても緊張していました。しかし、選手みんなの顔からやキャプテン(太一)からの言葉を受け不安は半分くらい減少しました。(笑)

 

 ラグビー部での日々での印象・経験は新たな世界の扉を開けてもらったと思っています。コンタクトプレーの激しさ・衝撃音の大きさ・選手の闘争心など想像を遥かに凌駕するものばかりでした。また短パンの短さや平然と行うポイントのないスパイクの貸し借りや夏の菅平など私が今まで思っていた常識などとは全く別物でした。私の知っている常識なんてほんの小さな世界での常識に過ぎなかったのだと実感しました。

 またラグビーの精神・文化を経験させてもらい本当によかったです。私の中にもラグビーの血が混ざったのは間違いありません!

 

 高校での部活動は3年間という短い限られた時間しかありません。その貴重な時間に関わるということはいつも自分の中では意識するようにしています。可能な限りケガのない充実した高校生活をおくられるようにと。

 3年生の文集や最後の言葉を聞くと、「ケガの期間は辛かった、メンタルが崩壊しそうだった」とケガ人期間の辛い思い出の話をしています。そういった話を聞くと自分は選手の為に本当になれていたのだろうか?もっと上手く復帰させてあげることはできなかったのだろうか?と悩むときもしばしばありました。大きなケガを何度かしてしまった選手には特に感じてしまいました。

 けれど、3年生を送るセレモニー後のサプライズでたくさんのメッセージを見たときに5年間自分がしてきたことが少しでも選手の為になっていたのではないかと救われた気持になることができました。本当に私の方が感謝の気持ちでいっぱいでした。

 夜の会でも、ある保護者の方が「息子はどんなに遅くなっていても、疲れていても入浴後のストレッチ30分はケガ予防のため欠かすことはなかった」というように話しをしていました。この話を聞いた時はとても嬉しかったです。どんな大きな難しいケガをした選手を復帰させるよりも、このように考えて行動に移し継続できる選手を1人でも輩出できたということが僕の中では一番の成果だったのではないかと思っています。

 保護者の皆様は3年間、ケガや病気など多くの心配が尽きることはなかったと思います。その中、信頼して選手を預けて応援していただきありがとうございました。またOB会の方々もたくさん声をかけていただき、少しでもやりやすいようにと多く事をサポートしていただきありがとうございました。

 高澤先生、ケガの診断から処置まで多くのことを間近で教えていただきありがとうございました。

 松山先生、私にラグビーの精神・魂をから教えていただきありがとうございました。選手より多くのことを学ばせていただいたと自負しております。言葉では言い表せないほどの感謝です。

 

 横須賀高校ラグビー部からは離れてしまいますが、ラグビー部の姿を想像し活躍を期待しています。横高ラグビー部の「アゲアゲー!!」の声をまたグランドに聞きに行きたいと思っています。本当に素晴らしい5年間をありがとうございました。』
 



富士登山も2回

三浦ハーフマラソン、もちろん選手より速かった

菅平合宿 赤羽治療院

関東大会は5年で3回

誕生日


60周年記念でOB会からいただいたベンチコートで


 赤羽さん、言葉では言い表せないほど感謝しています。これからサッカー界でご活躍かと思いますが、赤羽さんの中にはもう楕円球の血も混じっていますよ!一度同じグランドで楕円を追いかけたなら、もう一生ものの仲間です。いつまでの同志です。みんなずっと応援しています。お互い頑張りましょう!

 

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