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71期入部式 『ラグビーマッドへの入り口』

2016/05/22

 ラグビーマッド。訳すと、ラグビー中毒。

 100m×70mという大きなフィールドに、全スポーツで最多人数である30もの人格がぶつかり合う。大小太細の様々な体形、速遅剛柔などのバラバラな特性。自分とは身体も性格もあまりにも異なる性質の者同士が仲間となり、お互いのために身体を張ってチームの勝利を目指す。

ラグビーヶ丘に見守られて入部式

 ゲームの中には、複雑な論理が満ちている。ゆえに高度な戦略、緻密な分析、冷静で的確な判断力が求められている。はずなのに、最後は理屈を超えた勇気と闘争心、絆と責任感、団結心とプライド、そして仲間への愛の深さこそが勝敗を分ける。なるほど「イギリス紳士の教育手段」として発展した要素は、いちいち随所に現れる。


 ゲーム中はプレーのたびに己の人格が問われる。逃げるのか、ごまかすのか、身体を張るのか。どれだけ雄弁な者よりも、知識豊富な理論家よりも、考えるよりも先に身体を張り、己の痛覚にさして関心がないかのように仲間を助ける者だけが尊敬を得る。


恒例のタッチフット対決

 ボールの周りは常にカオス(混沌)だ。レフリーが見えない箇所はいつでも存在する。そもそものルールがグレーゾーンだらけ。「反則だからしない」や「バレなくても反則はしない」を超えた誇りと自律心。それは「バレなくても、それが例えそれが反則でなくとも、己のプライドと良心に反することは絶対にしない」というフェアの精神を貫くことだ。

 イコールコンディションで闘うことに誇りを持ち、「アウェイの笛」だ「ホームアドバンテージ」だなんて存在しなければ、誰一人興味も持たない。
 トライをしたのは、スクラムを組み、身体を張ってボールをつないでくれた仲間から託してもらったボールだ。観客席にパフォーマンスして「俺様」アピールをすることもなければ、競技とは無縁なダンスでもして相手への敬意を捨て去ることもない。

 そんなスポーツ(文化・思想)だからこそ、今目の前で激しく戦った相手をも心からリスペクトできる。タイムアップの笛は「ノーサイド」とも呼ばれる。今の今まで激しく叩き潰し合っていた憎き相手と、ごく自然な笑顔で抱擁や握手を交わし、ともにシャワーを浴び、30分後にはアフターマッチファンクションでビールグラスを傾けて称え合う。
 そこまでやって「ラグビー」。フェアネスや相手へのリスペクトやアフターファンクションを伴ってはじめて「ラグビー」。その何かを欠いていたら、それはラグビーに似た別の球技なのだ。

 ラグビーマッド!そんな特性、文化、思想をスポーツだからこそ、その魅力を一度味わったら抜け出せなくなる。会った場所が居酒屋であろうとオフィスであろうと、「ラグビーをやっていた」というだけで、仲間であり、家族であり、信頼すべき同志として認め合える。

 これがラグビー。ようこそ!ラグビーの世界へ!

 

 1年生の皆さん、どうかこの魅力を味わえるところまで諦めずに頑張りぬいてほしい。残念ながら、この2年間は退部してしまう者が過去より増えている。厳しい練習をすれば辞める(過去)。優しく甘やかすと、弱い心が育ってもっと辞める(2年前)。最低限の責任と礼すら全く感じられない方法で俺も俺もと連鎖して辞める(昨年)。昨年は退部者たちから匿名アンケートを取るなどまでして対策を打ってきたが、答えは定まらない。3年前までとは明らかに異なる現実に苦しんできた2年間だった。

 調べてみると、それはラグビー部だけでなく他の多くの部でも起きている事態だと分かった。昨年辞めた部員が最後にこう言った。「レギュラーのあいつに勝てなそうなので退部します」と。ほかの部を辞めた者に理由を聞くと「大会で他の高校見たら、勝てないなと思ったので辞めました」と。堂々と。時代の変化か、横高生の変化か。

 数ある部活からラグビーを選んだということは、きっと心の中に「新しい自分になりたい」という想いがあるはずだ。新しい自分はどんな自分だろうか?強さ?優しさ?男らしさ?勇気?かっこよさ?

 それらは決して与えられるものではない。自分で磨き上げるものだ。時に自分を襲う苦しみやスランプ、悩みや葛藤、恐怖や挫折。そんな痛くも貴重な「やすり」のおかげで磨き上げられるものだ。


 きっと悩む日がくる。きっとスランプでやる気が起きない日だってくる。そんなの当たり前だ。卒業時にかっこいい男になっているための、必要不可欠な苦しみだ。動じる必要はない。「お!停滞期がきたな!」と、理屈をこねて逃げそうな自分、弱い自分と対峙し、それを成長のチャンスととらえ、「やりたいこと」「今やるべきこと」「今やれること」を明確にし、トンネルを抜けるまで目の前の瞬間にベストを尽くしてほしい。


 人間とは選択肢があるほど悩むものだ。「絶対辞めない」と決めてしまえば、きっとうまくいく。その先には、ラグビーマッドとしての喜びが満ち溢れているはずだ。頑張れ1年生!仲間とともに。


16名のプレーヤーと2名のMGが入部

 

ユウスケ

『最初はずっとやっていた野球部に入部しようと思っていましたが、ラグビー部の先輩達のやる気とパワフルな姿勢を見て、興味を持ちました。入部したからには、最高の仲間で、最高の結果を残したいです。』

 

リョウスケ

『僕が横須賀高校ラグビー部として活動していくにあたっての抱負は「誰よりも力強く、粘り強く。」です。持ち前の大きな体を使って、相手に立ち向かっていく、チームの土台となるような選手になりたいです。』

 

リュウノスケ

『私はラグビー部の体験に行き、今までに経験したことのないスポーツの楽しさを感じ入部することにきめました。one for allall for oneの精神でチームの役に立っていきたいです。』

 

シュンスケ

『仲間とともに切磋琢磨しあい、お互いに強くなりながら楽しくラグビーをやりたいと思っています。どんなに辛いことがあってもそれを乗り越え、強くてかっこいい選手になりたいです。』

 

テンタ

『私の入部の思いと抱負は今は不安が大きいばかりです。元々不器用な自分がラグビーという細かく紳士なスポーツをやっていけるか、心配で仕方ありません。今でも左パスが上手くできなく行き先で物を回しています。ですが、不器用な僕でもやれる事があると信じて全力で部活に励んでいきます。何卒宜しくお願い致します。』

 

タケシ

『僕は、どのようなことがあろうとこの部活を続けていくという思いで入部しました。抱負としては、怖がらないことです。タックルなど怖がってしまうようなことでも率先してやっていけるように常に本番という心持ちで練習に取り組んでいきたいと思っています。』


リョウ

『僕は昔から身長は高いのに性格がとても臆病でした。「そんな自分を変えてやりたい!」と決意し、横須賀高校ラグビー部に入部しました。もちろん、辛いこともたくさんあると思いますが、それでも日々努力し続け早く先輩に追いつけるように頑張ります!』

 

タクミ

『ラグビー部に入部して、これからたくさんの辛いことや悲しいこと、楽しいことや面白いことが待っていると思います。特に、辛いことや悲しいことなどの時でも気持ちはいつも前を向いてやっていくという想いがあります。抱負は、先輩方に追いつけるよう頑張りたいです。』

 

ユウセイ

『僕は小さい頃からラグビーをやっていて横須賀高校に合格したら絶対にラグビー部に入ろうと決めていました。これからもっと強く大きくなってチームの一員として、大きく貢献できるプレーヤーになりたいと思います。』

 

シンタロウ

『最初は入ろうと思っていませんでしたが、仮入部で見たPVや先輩方の部に対する姿勢に魅力を感じ入部しました。不安もありますが、たくさんトライとって活躍できる選手になれるように練習頑張ります。』

 

ヨシヒロ

『先輩に仮入部に誘われて、2年ぶりにラグビーをやって、とても楽しかったです。何回か仮入部に行って、先輩の話を聞いたりして入部を決めました。パスには自信がありますが、体力がないのでこれからたくさん走ります。』

 

ユタカ(3年前のキャプテン伊藤智将、昨年のMG伊藤真李琴の弟!)

『中学の時から横高でラグビーをしたいと思っていました。そして今、中学の頃からの友達や上手な人たちと共にラグビーが出来ることをとても嬉しく思います。もっとカラダを大きくして強く逞しい人間になりたいです。』

ヒカル

『ラグビー部に入った一番の目的は、体を鍛えたかったからです。先輩たちはとてもがたいがよくとても憧れます。自分もそんな風になりたいと思い入部しました。』

 

リョウタ

『自分はまさかラグビーをやるとは思っていませんでした。ですが、先輩からの誘いを受け、とても楽しく、自分を変えることができると思い、入部しました。最後までやりきります。』

 

ヒデサト

『僕が中学時代にやっていた陸上は、個人で自分との戦いだったので人間上相手の気持ちを気遣ったりすることが難しかったので団体をやりたかった思いと、すぐに不都合なことから逃げてしまう貧弱な精神を改善したいという2つの気持ちが高まり、ラグビーを選択させていただきました。ラグビーを選択したからには、相当の覚悟と気合をもって真剣に取り組み、上下関係や文武両道にも力を入れ、体の内側からかっこよくなれる選手になりたいと思います。よろしくお願いいたします。』

 

リュウ

『僕は体も心も弱く、情けない人間ですがラグビーを通して体と心を鍛えていって誰からも尊敬されるようなかっこいい人間になりたいです』

 

りかな

『横須賀高校ラグビー部のマネージャーであるということに誇りを持ち、選手が気持ちよくプレーできるように全力で支えていきたいです。そのために、常に周りを見ることを意識していきます。』

まゆ

『とても楽しそうにそして真剣に練習をしている先輩たちとそれを支えてるマネージャーの先輩たちが作る雰囲気がとても素敵だったので、その雰囲気に自分も関われるような気の利くマネージャーになりたいです。』


 

住浦英一朗(下級生コーチ)

『一年生のみなさん、横高ラグビー部への入部おめでとうございます!そしてありがとうございます!ほとんどの人がラグビーというスポーツは初めてだと思いますが、そのラグビー部への一歩を踏み出した勇気は素晴らしいことです。これから練習をして成長していくことでラグビーの面白さや楽しさがどんどん分かってくると思います。最初からなんでも出来る人はいないので、努力を継続して楽しみながら頑張っていきましょう!』

後藤佳輔(下級生コーチ)

『皆さんに伝えたいことは、「とにかく全力で頑張ってほしい」ということです。辛く、時には辞めたいと思うこともがあっても、乗り越えた時に今迄に経験したことのない充実した世界が待っています。僕も味わったその達成感をぜひ体験してください。』


入部式の約1週間前、恒例となった新入部員タッチフット大会が開催されました。
今年は県総体セブンスの直後の秋葉台で開催できたおかげで、なんと7校(横須賀、湘南、生田、横須賀総合、住吉、松陽、緑ヶ丘)が参加しました!


初めてのスリーチアーズ

ラグビーらしい素晴らしい空気

全チームでアフターマッチファンクション!

高校生は酒がなくても酔える??

全チームからキャプテンスピーチ


ラグビーマッドへの入り口!!

 

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