神奈川県立横須賀高校ラグビー部

　菅平合宿直前の８月６日～７日、「早稲田大学ラグビー部サマースクール」に参加するために、９名の１年生がチームより先に菅平入りした。サマースクールとは長年早稲田ラグビーが取り組んでいる高校生対象の早稲田ラグビー体験会だ。

今年も全国から８０名程度が参加

　「１～２人行って欲しいな」と思いながら募集対象となる１・２年生に企画を紹介したところ、あまりに多い１年生が参加を希望。嬉しい気持ちもあるが、実像を知る身としてはやはり実像を伝えておかなければならない。「ちょっと待て！これは早稲田ラグビー企画のラグビー教室じゃないんだぞ。あくまで早稲田ラグビーを進路として志している者に対する企画であり、進路として本気で考えていなければ相手様にも他の参加者にも失礼だから、参加すべきじゃない。全国各地から早稲田ラグビーを進路として夢見る選手が集う。無名校からの参加者も中にはいるが、基本的には花園常連校や高校ジャパンクラスがたくさん参加する。そういう企画だ。それをもう一度よく考えて、それでも希望するなら明日もう一度俺のところに言ってきなさい」と、実は一度突き戻した。

　翌日「大丈夫です！参加したいです！」と言ってきた９名。嬉しい気持ちが８割、レベルが違いすぎてグランドで足を引っ張って迷惑をかけないかという不安が２割。それでも「辻監督だから大丈夫だろう！（辻監督は大学同期で、元天敵にして今親友）」と、参加に際しての最低条件「進路希望・意識・挑戦」を再確認して送り出した。ここからは参加者しか知る由がないので、きゃべつの参加記にバトンタッチ。

早稲田大学菅平セミナーハウスにて。

１日目

早稲田大学菅平セミナーハウスに到着。玄関に入ると、京都成章や國學院久我山など強豪の人たちばかり（しかもほとんど２年生・・・）で自分達がこんな人たちと一緒に練習をこなせるか不安になりました。

13：00

サマースクール開校式。辻監督や有田隆平さんをはじめとする超有名選手の方々の挨拶や、早稲田ラグビーの紹介がありました。また、それに引き続き早稲田の学校案内や入試の説明がありました。分かりやすい説明や詳しい資料などとても充実した時間になりました。

15：00

いよいよ辻監督指導のもと、グランドでの練習。アップの後に３チームに分かれて基礎練習。ハンドリングやディフェンスなどなど・・・・・。普段、松山先生が行っている練習に共通した練習が多く、早稲田の基礎を学んだと同時に横高の基礎を見直すきっかけにもなりました。また、全体のレベルがとても高く、一回一回のプレーにすごく迫力がありました。そのあとはフォワードとバックスにわかれ、ラインアウトとセットアタックの練習をして解散になりました。成章のフォワードの方々はとにかくでかくて力強かったです。

17：30

入浴後に食事。食事がすごく豪華でおいしくて驚きました。

１食に牛肉料理・豚肉料理・鶏肉料理がすべて出るほど豪華な料理。大学の合宿では「ステーキ＋うなぎ」などが当たり前にように出ます。でも大学の施設なので宿泊費は格安！１ヶ月近い夏合宿では、注意しないと体重がかなり増えます。

19：00

懇親会。平行して辻監督との面談。懇親会では現役の早稲田の方々とビンゴ大会をしたり、雑談をしたりして楽しみました。面談は５～６人ほどのグループ面談で、監督やコーチの方々と、サマースクールについてや将来の進路について話合いました。

２日目

7：30

起床、朝食。

9：00

グランド練習。午後の練習試合に備えて、チーム発表。アップの後は先日にひき続き基礎練習＋α。難易度が上がり、少し複雑になりましたが、非常に勉強になりました。

辻監督から直接SHとしての指導を受けるいっちー。

12：00

昼食

14：00

サマースクール最後のメニュー。４チームにわかれて、試合形式（タックルなし、ホールドされたらラック形成）のトーナメント。ホールドのはずなのに、なぜかタックルが飛び交いました。本当に１人１人の能力が高く、すごく短いコンビネーションの中でも、ほとんど完璧にサインをこなしているのが、すごいと思いました。

コボちゃんは十分活躍をアピール。　辻監督も誉めていました！　

16：30

帰宅準備。

17：00

閉校式。開校式と同じく、早稲田の方々から挨拶をいただき、解散となりました。今回のサマースクールについては、本当に不安で、無事に過ごせるか心配でした。しかし、早稲田の方々が丁寧に教えてくれたので、面白く充実したラグビーができました。

　また、他の参加者のみなさんも本当にラグビーが上手で、優しく、面白く、いい人たちばかりでした。これだけ環境が整った中でのラグビーはなかなかできないと思います。サマースクールに参加して得られたものは個々で違うと思いますが、それはこの先、必ず役にたつものだと思います。今回学んだことをしっかりと生かせるように、これからも頑張ります。

JAPANの山中選手、U２０日本代表前主将の有田選手、現主将の山下選手、他にも相当たるメンバーのお世話になりました。ありがとうございました！