大きくする 標準 小さくする

坂東武者ブログ

vs JAPAN 体験記

投稿日時:2010/11/14(日) 22:00

 題名に偽りなし。生徒にとっては中間試験2日前(部活OFF)の11月14日、東京にある辰巳の森海浜公園ラグビー練習場で、7人制日本代表と戦った。…誰がって私(松山)が。本来は生徒が主役となるページだが、私だって横高ラグビーの一員ということで、今回は私的な内容だが、あまりに楽しい経験だったのでご容赦いただきたい。


 まず説明をすると、この2日後にアジア大会に出発するJAPANの最終調整練習試合の相手として、私の古巣・タマリバクラブ7人制専門チームが選ばれたのだ。実はこの1週間前、シンガポールの大会でタマリバはJAPANと対戦し、終了間際まで1トライ差(最終14-0)という戦いを演じている。その試合直後に「東京に帰ってまたすぐやりましょう!」となり、実現したのがこの日の試合だ。
http://www.tamarivaclub.com/topics_detail1/id=427 

 タマリバは横高にパウロ・ナワルさんと一緒に来てくれたメンバーが中心。それに加え、チームリーダーである福田恒輝さんが個別に思い当たる戦力に声をかけてこの日のチームを編成。幸運にも参戦させてもらうことができたというわけだ。
 と言っても、前日に軽く練習参加したのみで完全にぶっつけ本番。生徒とごくまれに数分動く以外は、基本的には運動していない。特に鍛えてもいない。相手はトップリーグで各チームのスピードスターとして活躍する有名選手ばかり。
http://www.rugby-japan.jp/japan/sevens/2010/id8838.html
ここまで途方もない差があれば緊張もしないものだ…。どこから生まれてきたのか自分でも不思議だが、アタックでは勝負できるんじゃないかという自信を持って臨んだ。

レフリーもやはりトップ。平林泰三さん。

 12時過ぎ、JAPAN到着。撮影クルーやカメラマン、スポーツライターなどたくさんのマスコミが待ち受けている。分かっちゃいたけど本物JAPAN。15人制JAPANも兼ねている今村雄太(神戸製鋼)や和田耕二(トヨタ)、あの北川智規(三洋)、正面健司(神戸製鋼)…。監督は高校時代に最も憧れていたあの村田亙さん。これから対戦する相手だというのに、姿を目で確認しただけでちょっぴり嬉しい。
 13時キックオフ。内容と結果はというと、甘くなかった…。球技的な部分では十分戦えることはシンガポールで証明したとおりだったが、格闘技の部分で圧倒された。上手くやられたりスピードでいかれたりするケースはあまりなかったが、ブレイクダウンをことごとく捲りあげられ、マイボールを毎度一瞬で失ってしまった。


 私個人としては、勝負してラックができた後のサイドアタックに自信を持っていたので、毎回ラックの球が奪われて、見せ場はほぼなし。1本だけショートサイドを10m以上走るケースがあったが、カバーDFが迫ってきて裏に蹴ってしまった(得意のハンドオフで勝負してみればよかった)。試合後に福田さんが「今日はセブンどうこうというより、ラグビーのプレーで差がありすぎたね」と反省した通り、ブレイクダウンの一方的な劣性でなす術を失ってしまった。

今村選手の突進はものすごい迫力でした。

 試合後はJAPANとセットプレーの合同練習を行い、握手をして終了。
http://www.rugby-japan.jp/japan/sevens/2010/id9131.html
 
 JAPANはとても雰囲気がよく、気さくで謙虚な態度のチームだった。アジア大会、ぜひ優勝してほしいなと思いつつ、「やっぱりラグビーは楽しいなぁ。プレーするのも心が躍るなぁ。ラグビーを通じた人との出会いや絆って最高だなぁ。」と、しみじみ。横高のみんなも、高校卒業してもラグビーを続けて、人生を楽しく豊かなものにして欲しいなと思います。みんなが試験勉強に苦しんでる時に、こんな楽しい過ごし方をしちゃってゴメンね。


 
報告:先日行われたパウロ・ナワル氏の横高セッションが、日本ラグビー協会のホームページにアップされています(文中の柏陽参加というのは誤記で、実際は横高のみ40名でした)。
http://www.rugby-japan.jp/japan/sevens/2010/id9003.html