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茨城遠征&横須賀市大会 『最後の…』

2012/09/18

 花園予選抽選会が行われ、いよいよ最後の季節が迫ってきた。岩田組は関東大会以降、国学院栃木、正智深谷、盛岡工業、明大中野、東京高校といった全国区の強豪と練習試合を繰り返してきた。そんな強豪校シリーズもいよいよ最終局面。9月16日、日帰り茨城遠征を行い、深谷高校(埼玉1位)、新潟工業(新潟1位)、清真学園(茨城2位)と対戦した。
 グランドは関東大会と同じ卜伝の郷運動公園。2面の人工芝のグランドには、ホスト校の清真学園、深谷、新潟工業、明和県央(群馬)、保善(東京)、つくば修英(茨城)、横須賀の7校が集まり、1試合20分ずつのゲームを繰り広げた。
 

 スコールと熱波が20分おきに繰り返される不安定な天気。初戦の相手は春の全国選抜に出場している新潟工業。公式戦と同じ緊張感を持ってキックオフを迎えた。
 試合は開始早々のミスで自陣ゴール前に来ると、マークミスであっさり失トライ。その後は一進一退の互角の展開。横須賀もやりたいラグビーを展開するが、20分1本という短時間で新潟工業の安定したDFを崩しきることができない。最終スコアは「14-12」で勝利するも、淡白な失点が気になる試合となった。
 続く横須賀B対つくば修英Bは、完全に勝ち試合だったにも関わらず、バックスリーがザル状態で追いつかれ、「12-12」で終了。


 Aの2戦目は、待ちに待った深谷高校戦。いまや全国区の強豪校。高校生にしてJAPAN入り(高校JAPANではなく本物のJAPAN!)したあの怪物・山沢が軸となる。「JAPANの合宿か何かあるのでは」という予想を嬉しく裏切り、相手SOは山沢。国内最高峰の選手との対戦に胸が踊った。
 試合は山沢の消えるようなステップとランでトライを奪われると、追いつけないまま「0-10」で終了。これから花園予選までの期間で何を高める必要があるのかを教えてくれる試合となった。
 B試合は深谷Cに対して力差を見せ付けられ、「0-15」で終了。

 
 Aの最終戦。相手は清真学園。ライバル茗渓学園としのぎを削る強豪校だ。試合は横高にとって悪くないプレーが続くが、強烈な風と眩しい太陽を背にする清真がキックでエリアを大きく取り返す。効率よく攻めてスコアを狙う清真と、真っ向から攻め続ける横高。試合は「5-5」のドローで終了したが、20分1本の中で強風と日光のハンディも考えると、攻守にある程度の自信を獲得できる内容だった。
 

 さて、実はこの日の前後に横須賀市大会が行われた。土曜は追浜高校と対戦し、1年生中心のBCチームで臨み「22-7」で勝利。
 続く月曜は横須賀総合高校と対戦し、Aで臨み(後半途中で7名交代)「36-0」で勝利した。横須賀総合高校は、実は花園予選の初戦(3回戦)で当たる可能性がある相手。お互い手の内を見せない微妙なゲームとなったが、岩田組最後の横須賀市大会を完勝のスコアで締めくくることができた(優勝)。
 


ケンタ
最後の市民大会。そしておそらく花園予選前最後の遠征。最後の、という言葉が頭についてくる季節になった事を再び実感しました。花園予選にむけて順調にステップアップしていると思います。今回の茨城遠征など、強豪チームが集まる練習試合に参加できるのも、松山先生がいなければ実現できなかった事だなと部員みんなで話していました。その感謝の気持ちを態度に表せるよう、結果に表せるよう、頑張りたいと思います。』


ダイキ

『市大会優勝できてよかったです。横須賀市のチャンピオンになれてとても嬉しいです。茨城遠征では花園予選前に自分たちより強い相手と戦えたことで、大きな成果があったと思います。個人としても、いけるなと思うところはたくさんあったのでそこは大きかったです。花園予選までには勝負所に強いチームになりたいです。』


タカヒロ
『 この3日間はまるで合宿のようでした。特に2日目の茨城遠征は強豪校とやったことで成長した反面、多くの課題を見つけることが出来ました。3日目の市大会決勝ではあまり動けなくて心残りな点があるので花園予選までに力をつけてみんなに頼られる選手になりたいです。』


シゲル
『自分は夏以降タックルだけに焦点を絞ってやってきました。まだまだ体が弱く、勢いの良い一殺タックルは出来ませんが、タイミングや入る低さなど、少しずつ体に染み付いてることが確認できてよかったです。』


ユウタロウ
『Bチームのメンバーとして試合に出場しましたがフィットネスも切れてしまい、思うようなプレーがあまりできませんでした。この3連戦で経験したことを糧にして、これからの練習に生かし先輩たちのような強い選手になれたらと思いました。』

 


 花園予選前の最後の強化試合となった3日間は、ケガなく大きな収穫を得て終えることができた。
 今週末の文化祭を終えると、いよいよ岩田組最終章が始まる。気がつくとすべてに「最後の」というフレーズがついてまわる、切なく熱い季節に足を踏み入れていた。
 準決勝で桐蔭を倒すためだけに歩んできた。しかし花園予選への畏れ、ラグビーへの畏れを一時も忘れてはいけない。ここからは「サドンデス勝負」。対戦が予想される相手は、いずれも見事な強豪校。3回戦と準々決勝、目の前に1試合1試合がすべてを懸けて戦うべき決戦となる。

 

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