神奈川県立横須賀高校ラグビー部
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横須賀総合戦 『俺たちは』
2017/02/07
キャプテン・バイス・BKの中核がゲーム直前に離脱したにも関わらず、急造チームで最高のゲームを演じた追浜戦の翌週、横須賀市大会決勝・横須賀総合高校戦が行われた。
振り返れば3ヶ月前、新チームとして始動した村上組は、自分たちの代を県の最下層と想定した。最終ターゲットは県ベスト8私立打倒だが、年間計画の中で最初のステップとして掲げたのが「2月に横須賀総合打倒」だった。
その記憶の元は、1年生にとって最初の公式戦である横須賀セブンス1年生大会。例年は横須賀優勝が当たり前。年によっては横須賀A対横須賀Bという決勝だったこともある。ところがこの代は、決勝どころか最下位決定戦が横須賀A対横須賀Bという屈辱。惨めさ哀れさだけがにじみ出る、やりたくもなければ見ていたくない、傷つけ合い試合だった。その大会の優勝が、横須賀総合1年チームだった。
http://yrfc.d2.r-cms.jp/topics_detail1/id=273
インフルエンザの3名は治癒したものの、学級閉鎖の影響でこの週も全員が揃うことはなかった。それでも自分たちが重ねてきた努力の質と量を考えると、地力で横須賀総合をすでに上回っている自信は誰しもにあった。ゆえに「敵は己にあり」を毎日のようにしつこく言い続けた。かつて己たちの慢心から、何度も横須賀総合に痛い目に遭わされてきた歴史を持つからだ(セブンスで。15人制では無敗)。
試合当日、この日も先週とは異なる別のスタメンがインフルエンザで突然の欠席。人数不足の相手に合わせて13人制という変則試合が、小雨の中で行われた。
横須賀総合というチームは、横高を相手にすると力を数倍に上げることは想定内だった。事前分析通りのポイントがはまり、順調にトライを重ねることができた。前半終わって「22-0」。DFの機会がほとんどなかったことからも、勝利はすでに確定的だった。これが、ひどくまずかった。
「俺たちはチャレンジャー。あの屈辱を忘れるな」を合言葉に準備したはずのゲーム。そのことを前半ですっかり忘れ去ってしまった。ゲームの流れが急変した。
後半は開き直ったように爽快に力を発揮し始める横須賀総合。それに対し、いつまでも勇気ない消極的なアタックを選び続ける横須賀。急造ポジションの者の連続DF判断ミスで相手に切り口を与えると、防戦一方の展開となった。リーダー陣もパニックと疲労で、何が問題なのか分かっていない。誰も打開策が見えず、ただただ総合の勢いに畳み込まれていくのみ。防戦ほど疲れるものはない。身体とともに、心も折れ始めた者もいた。
「俺たちはチャレンジャーであるという原点の気持ちを思い出せ。」
「相手がポジションを変えて対処されるようになったキックに逃げるな。シャロー相手にカットパスに逃げるな。自信をもってクラッシュとドライブと、激しく強気なブレイクダウンでアタックを継続しろ。」
外からそう口を挟めば、ゲームをすぐに立て直すことはできただろう。しかしこの日は、アップからゲーム終了まで、口を挟まずに選手に任せきると決めていた。我慢を貫くことにした。
最後の数分で何とか自分たちの形で追加トライ。最終スコアは「29-14」。重苦しい雰囲気のまま、終了のホイッスルを聴いた。
かつての代であれば、秋の再戦に向けたプライドづくりの意味で、ゲーム後すぐに猛練習をしたのかもしれない。しかし、入学時に大差のあった相手に対し、長い月日をかけてコツコツと努力し、前半で勝負をつけて自分たちが掲げた「第一目標」を達成したという事実に変わりはない。この後半の20分間だけがひどく悪かったのだ。
タカキ(キャプテン)
『総合には1年生の頃にボロボロにやられて負けてしまったので、リベンジをするんだという気持ちで臨みました。なので勝って、優勝できて嬉しく思います。でも、この試合ができたのも先週休んだのに、勝って繋げてくれたチームメイトのおかげであり、総合戦ではトライできず、個人として恩返ししきれていません。自分自身何が足りないのかということがはっきり出たのでこの足りないことを改善し、関東予選ではチームに貢献したいと思います。』
タケル(後ろ、バイスキャプテン)
『個人的には追浜戦を休んでしまった分を取り返さなければという気持ちで臨んだゲームでした。村上組始動時から目標としていた横総戦で勝利出来てとても嬉しかったですが、これから長い休み期間に入るので、ライバル達も努力していることを忘れず、フィジカル面を中心にさらに成長出来るように過ごしていきたいです。』
「俺たちは強くない」「そして自分の心もまだまだ弱っちい」を痛感させられたゲーム。
この経験を忘れることなく、「俺たちは相手がどこでも、スコアが何点でも、チャレンジャー精神を失ってはならない」という教訓を大切にしてほしい。
追記;追浜戦でキャプテン・バイスが不在だったとき、FWリーダー代行、BKリーダー代行を担った2名。二人ともキックオフ前に体調があまり良くなさそうだったが・・・。ゲーム後に体調が悪化。インフルエンザでした・・・。
おまけ1
横須賀総合戦の前日、豪華ゲストが横高に集まり、実戦練習をみっちり行うことができました。みんな本当にありがとう!!
高橋駿介(津田組バイスキャプテン、現在立教大学ラグビー部在籍)
『お疲れ様でした。自分が高校時代後悔していることは、もっと自分にベクトルを向けるべきだったということです。最上級生になればチームのことを考えなくてはならなくなりますが、自分にベクトルを向けて、スキルを磨くなりトレーニングをするなりして自分を高める事も大事な事です。僕も今年は特にそこにフォーカスして頑張りたいと思います。一緒に頑張りましょう。いつでも応援しています。』
真貝隆平(国学院久我山→立教大学ラグビー部在籍)
『立教大ラグビー部の真貝です。今日は横須賀高校ラグビー部の皆さんの熱い熱気の中一緒に練習が出来て、とても楽しかったです。高校時代ほど何かに一生懸命になれる時間はありません。皆さんはせっかくラグビーを選ばれたのですから、高校3年間、ぜひともラグビーに打ち込んで下さい。今日は本当にありがとうごさいました。』
山下太靖(函館ラサール→立教大学ラグビー部在籍)
『高校3年間は想像以上に早いです。卒業した時に自分はやり切った!と強く思えるように1日1日の練習を大事にしていってください!楽しかったです。今日はありがとうございました!』
下山達也(函館ラサール→立教大学ラグビー部在籍)
『今日は練習に参加させていただいてありがとうございました。試合前の練習ということで、皆さんの気合が伝わってきました。進学校ということで、時間の確保が難しいとは思いますが、自分の時間をどれだけ割けるかが大事だと思います。県立横須賀、応援してます。頑張ってください!』
せっかく三浦半島まで来てくれたので、自重トレーニングをご馳走しました。
岩田健太(岩田組)
『一日を振り返った時に本当に良い練習が出来たか、一人ひとりが考えて練習して下さい。自分が本気でかけた分だけ、結果も自信もついてくると思います。頑張ってください』
中野大輝(岩田組)
『今日はありがとうございました。応援してるので頑張ってください!』
その他の参加者 丸山詢平(岩田組)、金本和也(岩田組)、佐藤匠(岩田組)、鈴木幸広(塩島組)
おまけ2
おかげさまで、1月30日をもって40歳の大台に乗りました。写真は部員たちがサプライズで準備してくれた誕生祝い。幸せな40歳の誕生日をありがとう!!
https://www.youtube.com/watch?v=IGJIY4hLORg
振り返れば3ヶ月前、新チームとして始動した村上組は、自分たちの代を県の最下層と想定した。最終ターゲットは県ベスト8私立打倒だが、年間計画の中で最初のステップとして掲げたのが「2月に横須賀総合打倒」だった。
その記憶の元は、1年生にとって最初の公式戦である横須賀セブンス1年生大会。例年は横須賀優勝が当たり前。年によっては横須賀A対横須賀Bという決勝だったこともある。ところがこの代は、決勝どころか最下位決定戦が横須賀A対横須賀Bという屈辱。惨めさ哀れさだけがにじみ出る、やりたくもなければ見ていたくない、傷つけ合い試合だった。その大会の優勝が、横須賀総合1年チームだった。
http://yrfc.d2.r-cms.jp/topics_detail1/id=273
インフルエンザの3名は治癒したものの、学級閉鎖の影響でこの週も全員が揃うことはなかった。それでも自分たちが重ねてきた努力の質と量を考えると、地力で横須賀総合をすでに上回っている自信は誰しもにあった。ゆえに「敵は己にあり」を毎日のようにしつこく言い続けた。かつて己たちの慢心から、何度も横須賀総合に痛い目に遭わされてきた歴史を持つからだ(セブンスで。15人制では無敗)。
試合当日、この日も先週とは異なる別のスタメンがインフルエンザで突然の欠席。人数不足の相手に合わせて13人制という変則試合が、小雨の中で行われた。
横須賀総合というチームは、横高を相手にすると力を数倍に上げることは想定内だった。事前分析通りのポイントがはまり、順調にトライを重ねることができた。前半終わって「22-0」。DFの機会がほとんどなかったことからも、勝利はすでに確定的だった。これが、ひどくまずかった。
「俺たちはチャレンジャー。あの屈辱を忘れるな」を合言葉に準備したはずのゲーム。そのことを前半ですっかり忘れ去ってしまった。ゲームの流れが急変した。
後半は開き直ったように爽快に力を発揮し始める横須賀総合。それに対し、いつまでも勇気ない消極的なアタックを選び続ける横須賀。急造ポジションの者の連続DF判断ミスで相手に切り口を与えると、防戦一方の展開となった。リーダー陣もパニックと疲労で、何が問題なのか分かっていない。誰も打開策が見えず、ただただ総合の勢いに畳み込まれていくのみ。防戦ほど疲れるものはない。身体とともに、心も折れ始めた者もいた。
「俺たちはチャレンジャーであるという原点の気持ちを思い出せ。」
「相手がポジションを変えて対処されるようになったキックに逃げるな。シャロー相手にカットパスに逃げるな。自信をもってクラッシュとドライブと、激しく強気なブレイクダウンでアタックを継続しろ。」
外からそう口を挟めば、ゲームをすぐに立て直すことはできただろう。しかしこの日は、アップからゲーム終了まで、口を挟まずに選手に任せきると決めていた。我慢を貫くことにした。
最後の数分で何とか自分たちの形で追加トライ。最終スコアは「29-14」。重苦しい雰囲気のまま、終了のホイッスルを聴いた。
かつての代であれば、秋の再戦に向けたプライドづくりの意味で、ゲーム後すぐに猛練習をしたのかもしれない。しかし、入学時に大差のあった相手に対し、長い月日をかけてコツコツと努力し、前半で勝負をつけて自分たちが掲げた「第一目標」を達成したという事実に変わりはない。この後半の20分間だけがひどく悪かったのだ。
タカキ(キャプテン)
『総合には1年生の頃にボロボロにやられて負けてしまったので、リベンジをするんだという気持ちで臨みました。なので勝って、優勝できて嬉しく思います。でも、この試合ができたのも先週休んだのに、勝って繋げてくれたチームメイトのおかげであり、総合戦ではトライできず、個人として恩返ししきれていません。自分自身何が足りないのかということがはっきり出たのでこの足りないことを改善し、関東予選ではチームに貢献したいと思います。』
タケル(後ろ、バイスキャプテン)
『個人的には追浜戦を休んでしまった分を取り返さなければという気持ちで臨んだゲームでした。村上組始動時から目標としていた横総戦で勝利出来てとても嬉しかったですが、これから長い休み期間に入るので、ライバル達も努力していることを忘れず、フィジカル面を中心にさらに成長出来るように過ごしていきたいです。』
「俺たちは強くない」「そして自分の心もまだまだ弱っちい」を痛感させられたゲーム。
この経験を忘れることなく、「俺たちは相手がどこでも、スコアが何点でも、チャレンジャー精神を失ってはならない」という教訓を大切にしてほしい。
追記;追浜戦でキャプテン・バイスが不在だったとき、FWリーダー代行、BKリーダー代行を担った2名。二人ともキックオフ前に体調があまり良くなさそうだったが・・・。ゲーム後に体調が悪化。インフルエンザでした・・・。
おまけ1
横須賀総合戦の前日、豪華ゲストが横高に集まり、実戦練習をみっちり行うことができました。みんな本当にありがとう!!
高橋駿介(津田組バイスキャプテン、現在立教大学ラグビー部在籍)
『お疲れ様でした。自分が高校時代後悔していることは、もっと自分にベクトルを向けるべきだったということです。最上級生になればチームのことを考えなくてはならなくなりますが、自分にベクトルを向けて、スキルを磨くなりトレーニングをするなりして自分を高める事も大事な事です。僕も今年は特にそこにフォーカスして頑張りたいと思います。一緒に頑張りましょう。いつでも応援しています。』
真貝隆平(国学院久我山→立教大学ラグビー部在籍)
『立教大ラグビー部の真貝です。今日は横須賀高校ラグビー部の皆さんの熱い熱気の中一緒に練習が出来て、とても楽しかったです。高校時代ほど何かに一生懸命になれる時間はありません。皆さんはせっかくラグビーを選ばれたのですから、高校3年間、ぜひともラグビーに打ち込んで下さい。今日は本当にありがとうごさいました。』
山下太靖(函館ラサール→立教大学ラグビー部在籍)
『高校3年間は想像以上に早いです。卒業した時に自分はやり切った!と強く思えるように1日1日の練習を大事にしていってください!楽しかったです。今日はありがとうございました!』
下山達也(函館ラサール→立教大学ラグビー部在籍)
『今日は練習に参加させていただいてありがとうございました。試合前の練習ということで、皆さんの気合が伝わってきました。進学校ということで、時間の確保が難しいとは思いますが、自分の時間をどれだけ割けるかが大事だと思います。県立横須賀、応援してます。頑張ってください!』
せっかく三浦半島まで来てくれたので、自重トレーニングをご馳走しました。
岩田健太(岩田組)
『一日を振り返った時に本当に良い練習が出来たか、一人ひとりが考えて練習して下さい。自分が本気でかけた分だけ、結果も自信もついてくると思います。頑張ってください』
中野大輝(岩田組)
『今日はありがとうございました。応援してるので頑張ってください!』
その他の参加者 丸山詢平(岩田組)、金本和也(岩田組)、佐藤匠(岩田組)、鈴木幸広(塩島組)
おまけ2
おかげさまで、1月30日をもって40歳の大台に乗りました。写真は部員たちがサプライズで準備してくれた誕生祝い。幸せな40歳の誕生日をありがとう!!
https://www.youtube.com/watch?v=IGJIY4hLORg
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