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『解放と自信』 vs関東六浦

2012/01/09

 正直、重い期間だった。痛切に。ノーサイド後のキャプテンの安堵の表情が、それを痛いほど物語った。「俺たちはチャレンジャーだ!」どれだけ言い聞かせても、シード権を保持しているのが横高。それを奪いに挑みかかるのが関東六浦。気持ちはどうあれ、横高は「挑戦を受けるプレッシャー」に、実は2ヶ月間苦しんでいた。岩田組公式戦初戦の相手・関東六浦は、11月の花園予選で日大高と激戦の末に敗れたチームのスタメン14名が残った強烈な集団だった。
 11月3日の敗戦から2時間後、シード8校を除いた状態で完成していた新人戦トーナメントのクジを5~8位の4チームで引いた。
「カンムツだけは絶対に勘弁してよ」とチーム内で複数名が軽口を叩いた。
『言霊』は確かに存在した。

 
 昨シーズンの中軸になるプレーヤーがほとんど残った岩田組。周囲からの期待は大きかった。しかし稲垣組が抜けた穴は想像よりも大きく深く、慶應戦や合同練習では危機感だけが日増しに高まった。どこに行っても「関東六浦、かなり強いよ」の声ばかり。そんな状況なのに不運なケガ人は続出。スタメンを想定した選手たちが次々と離脱した。重すぎる関東六浦の影、高まる危機感。そして迎えた試合前日、ついに主軸までもが痛みでプレーができない緊急事態に陥った。コンビネーションの練習すら成り立たず、実質途中打ち切りで試合前練習を終えた。

   
 
11:15 キックオフ。
 試合のテーマは、相手の土俵で戦わないこと。激しいヒットとドライブ。関東六浦が6年一貫で鍛え上げたパワープレーは脅威だ。「相手の弱みを攻める」戦略は念入りに立てた。が、試合展開は見事に相手の土俵に乗っての殴り合いとなった。
 激しくヒットを続ける関東六浦に、何度でも刺さり続けた。猛烈にプッシュしてくるモールに、意地の抵抗を続けた。DFの勝利。最終スコアは「26-12」。ラストプレーでトライを取られたものの、セーフティーリードを奪っての勝利。岩田組は、最初にして大きな大きな壁を突破した。唯一の公立校シードを死守。『レジスタンス1』を達成した。



 
ケンタ
『寒い中たくさんの応援ありがとうございました。安心した というのが正直な感想です。相手が関六とわかってから、負けたらいけないプレッシャーに加え怪我人が相次ぐ現状に不安な日々が続きました。
 試合前日からメンバーには「壊れよう」と言い続けました。壊れたように声を出す。壊れたようにタックルする。横須賀の伝統の泥臭いDFはそこからしか生まれないからです。どこか心でブレーキをかけてしまう。言い訳を作ってしまう。弱気になってしまう心を打ち壊すことなしに勝ちはないと思っていました。壊れることができたかどうかは当人しかわかりませんが、今日の勝利は岩田組にとって大きな一歩となりました。みんなには今日の試合を忘れないでほしいです。
 でも反省点は多々あったしまだまだ俺の方が試合では馬鹿になれていると自負しています。まだまだいける。今度こそ正真正銘のチャレンジャーとして、頑張ります。応援よろしくお願いします!』

 
カズヤ
『岩田組の初戦を白星で飾れてよかったです。今日の試合では課題とされていたFWが本当に頑張ってくれました。横須賀のFWの存在を証明することできて嬉しいです。次の試合まで時間が無いので、修正すべきところを改善して次回も頑張ります。応援よろしくお願いします!』



『実はキックオフの笛がなるまですごく不安だった。負けたらシード落ち。しかも相手は関東六浦。開き直ろうとしても、ネガティブな感情ばかりが出てきて、試合前から精神的にもきつかった。でもみんなで一生懸命DFして、一生懸命走った。その一生懸命で献身的なプレーが勝利を手繰り寄せたんだと思う。そして次の試合、絶対に勝つ!』
 

 準々決勝の相手は日大高。関東六浦戦と違って、清々しいほどのチャレンジャー意識で臨めるのはありがたい。
『レジスタンス2』今日手に入れた自信と勢いを体いっぱいに詰めて。


稲垣組の関東大会出場記念でOB会から贈られた新・ファーズトジャージ。
歴代カラーの「エンジ・黄(→金)・黒」を基調にし、「坂東武者」の歴史画を元にデザインしたもの。初着用試合で負けなくてよかった・・・。OB会の皆様、ありがとうございます!



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