神奈川県立横須賀高校ラグビー部
伊藤組卒業セレモニー
2014/03/25
3月26日、吸い込まれるような青い空と暖かい空気に包まれて、伊藤組の追い出し試合&卒業セレモニーが行われた久しぶりにグランドに立つ伊藤組、その門出を祝うために集まった稲垣組と岩田組。大好きな仲間たちと久しぶりに再会し、横高のグランドにいるだけで心が躍ったのだろう。こらえられないかのように、幸せそうな笑顔が溢れ出た。
追い出し試合は一進一退の互角だったが、受験なまりの伊藤組を稲垣組と岩田組の選手たちがしっかりとサポート(むしろ活躍しすぎ・・・)。トモマサがコントロールし、ケントを走らせる伊藤組の必勝パターンは健在。僅差で伊藤組の勝利となった。
午後はセミナーホールで卒業セレモニー。主務・リョウ(ジョニー)の司会のもと、前半はOB会や保護者の皆様からのご挨拶など。保護者の皆様に用意していただいた豪華な食事を囲んでの立食パーティーを挟み、後半は記念映像の上映と卒業生の挨拶。優しさと感謝に溢れる素晴らしいスピーチが、現役生や保護者の心を揺さぶった。
前保護者会長・伊藤さんのご挨拶と寄贈品紹介
保護者の皆様よりご挨拶
OB会・加藤さんよりご挨拶
ブラックホースより記念品贈呈
伊藤智将
「今振り返ると、ラグビーをやっていた頃の事がものすごく前のような気がします。最後の試合を思い出すと、やはり悔しい気持ちも残っています。でも、それは自分たちが一生懸命に準備を重ねてきたからこそ味わうことができる感情なのではないかとも思います。追い出し試合で皆とラグビーをして、自分たちのやってきた事は正しかったのだと確信できました。目標に向かって思い切り打ち込めたことは、これからの人生で必ず役に立つと信じています。
横須賀高校で、松山先生、赤羽さん、OBの方々、保護者の皆さま、先輩後輩、そして最高の仲間たちに囲まれてラグビーを本当に楽しめたこと、伊藤組のキャプテンができたことを誇りに思います。ありがとうございました。」
石倉千寛
「すばらしい会を開いていただきありがとうございました。スライドショーを見ていて、今までの三年間を思い返してみると改めてたくさんの人に支えられてきたと感じました。このような素敵な環境でラグビーをやってこれたことを幸せに思います。これからはここで得たものをこの先の人生に活かしていきたいです。
三年間支えてくださったすべての方々、本当にありがとうございました。」
松村洋空
「以前から常々心に留めていたことですが、今回の会で、学年間の強い繋がり、両親だけでなく大勢の保護者の方々、先生、赤羽さん。たくさん応援をして頂いたOB の方々、とても多くの人に支えられながら自分の好きなラグビーを続けることができたのだと改めて実感することができました。
本当に濃く充実した3年間でした。ありがとうございました。」
塩崎裕也
「引退から約5ヶ月、後輩達の成長と頑張りを肌で感じて、僕もこれから先改めて頑張ろうという思いになりました。この3年間で学んだ事は、人生の教訓にしていきます。」
鈴木拓海
「スライドショーを観ているときに自分にとってラグビー部で過ごした時間は本当に大切なものだと改めて気づかされました。
もう現役としてプレーをすることはありませんが、これからはOBとして横須賀高校ラグビー部を全力で応援していきたいと思います。三年間ありがとうございました。」
栗山優真
「自分は伊藤組の中では一番初めにラグビーを始めました。この10年間で沢山のコーチ、先輩、仲間に多くのことを学びました。そして、そこでは普通の学校生活では手に入れられないかけがえのない仲間たちに出会いました。仲間たちはいくら自分が悪い行いをしても、絶対に裏切ることはありませんでした。そんな仲間を沢山持てた自分は幸せものです。
松山先生には中学3年で、だらしのない生活を送っている時に初めて出会いました。それから、四年間本当にお世話になりました。
3年間、ラグビー部で関わってくれたみなさんありがとうございました。」
真木亮輔
「受験が終わった今でもまだ現役時代のことは昨日のことのように思い出せます。それくらい色々なことを学び、感じた、充実した二年半でした。
この経験を生かしてこの二年半を越えるような充実した日々を過ごしていきたいです。
最後にラグビーを通して出会ったすべての人にお礼をいいたいと思います。
本当にありがとうございました。」
若原慈
「久しぶりにラグビー部のみんなに会い、あの頃に少し戻れた気がして、受験生活で少し忘れかけてたことを思い出せました。自分にはこんな仲間がいたんだなって。
これからみんな別々の道に進みますが、ラグビー部で学んだことを胸に、またいつか会える日を楽しみに、がんばっていきたいと思います。今までありがとうございました。」
池上朝登
「小学校五年生の頃にラグビーを始めた時にはラグビーというものをやることに抵抗があり泣きながら拒みました。しかし親に無理矢理やらさたことが今になって考えてみると大きな人生の転機でした。そして高校生になり横須賀高校に入学して松山先生と出会いました。それからはあっという間に時間は過ぎて行きました。
そしてシード権をかけた関東戦、この試合が最終試合となってしまいました。僕は勝つということに関して人一倍敏感だと思います。楽しかったから、全力でやれたから、そんな言葉で負けを認めるのがとても嫌いでした。スポーツというものをやってきた中で勝つ喜びを沢山味わってきました。しかし、そのほとんどが自分達が主役じゃない時のばかりでした。だからこの伊藤組では本当に勝ちたかった、負けるということを現実にしたくなかった。今までサポートしてくれた人たちへの感謝の気持ちを勝利という形でプレゼントしたかった。
しかしそんな願いは叶いませんでした。負けてから、周りの人がこんなにも応援してきてくれたことが分かり申し訳ない気持ちでいっぱいです。ここまでやってこれたのは僕1人の力では無理でした。この経験を糧にしてまた新たな一歩を踏み出します。
一言では表すには足りないぐらいですが、ありがとうございました。」
堀田太陽
「先生を始め、先輩、後輩そして伊藤組のみんなに今とても感謝の気持ちでいっぱいです。後輩の皆さん、忙しい中だと思うのに千羽鶴を折ってくれて本当にありがとう。一生の宝物になりました。そして、OBの方々と保護者の皆様にも厚く御礼申し上げます。3年間自分たちを見えないところで下から支えてくれたからこそ、僕たちはラグビーという激しく大変なスポーツを続けてこれたのだ思います。
最後に、僕が3年間ラグビーを続けて感じた事を書きます。それは厳しさの中に楽しみを見出す大切さです。一つ一つの練習を振り返ると、中には辛く楽しいとは言えない物もありました。しかし3年間やり切ったと思えるのは、自分の中でその練習の意味を見出し、何よりも楽しむ姿勢があったからだと強く思ってます。これからもこの姿勢を忘れず、大切にしたいと思います。ラグビーをした3年間を振り返ると、大変だったけど、それだけ思い出は色濃く残ってます。充実していました。本当にありがとうございました。」
住浦英一朗
「引退してから、改めて強く感じたことなのですが、僕達がこのように、満足にラグビーが出来たのは、保護者、OBの方々、先生やマネージャーの支えやご指導のおかげだと思います。本当に、三年間お世話になりました。ありがとうございました。
今日の追い出し試合は、伊藤組が再び集まって出来た試合だったので、最高に楽しかったし、とても嬉しかったです。現役の時よりも、伸び伸び出来たかなと思いました。
後輩のみんなは、辛い日々が続くと嫌になることもありますが、ラグビーを楽しむ気持ち、強くなるという気持ちを、リアルに体現していけば、もっともっと自分もチームも強くなります。伸び悩むことは誰でもあります。でも、色々な工夫をしながら、練習すれば、数ヶ月、絶対成長しています。いつまでも、応援しているので、試合楽しみにしています。たまに練習参加させて下さい!三年間、ありがとうございました!」
濱窄崚伍
「最初は軽い気持ちで入ったラグビー部でしたが最後のスライドショーを見て振り返ってみるとあの時の自分の判断は間違ってなかったと改めて思いました。この伊藤組でラグビーが出来て本当に幸せでした。」
山口兼人
「久しぶりのラグビーは本当に楽しくて、ラグビーが好きなんだなと実感しました。DVDを見たときは、いろいろな思いがこみあげてきて涙が出てきました。それだけ充実して濃い三年間であり、ラグビー部を選択して良かったです。だからもっともっとこの仲間とラグビーの試合をしたかったのが本音です。大学に入ってラグビーをやるかはわかりませんが、ラグビー部での経験をいかして何事も頑張って行きたいと思います。
三年間本当にありがとうございました。ラグビー部に入れてとても幸せでした。」
佐藤優介
「卒業するにあたって現役の時は気付く事ができなかった感謝の気持ちを気付く事ができました。それと同時にラグビーを3年間続けてきた事でかけがえのない仲間と出会う事ができました。ラグビーの道に導いてくれた松山先生や先輩、一緒にプレーを楽しめた後輩、本当にありがとうございました。
高校の経験を活かしてこれからも成長していきたいです。」
石戸菜摘
「保護者のみなさん、OBのみなさん、先生方、現役のみんな、素晴らしい会を開いてくださりありがとうございました。追い出し試合の最後のみんなのジャージ姿とてもかっこよかったです。DVDを見て三年間の色々な思いがこみ上げてきて涙がでました。たくさんの人たちに支えてもらったのでこれからたくさん恩返ししていこうと思います。三年間ほんとうにありがとうございした。」
森田健太郎
「誘っていただいてからずっと、自分の考えすぎで不安になり一歩を踏み出せないまま時間だけが過ぎていました。そんな中で、いつ行っても優しく普通に迎えてくれた部のみなさんには本当に感謝しています。そして5人のマネージャー、特に1、2年生の4人にはとても戸惑わせてしまったであろうと思います。徐々に受け入れていただけたこと、本当に嬉しいです。ありがとう。
個人的なことでは、自分がチームの為にできることを考えて精一杯お手伝いさせていただきました。男子はプレイヤーになるのがベストかもしれませんが、これが自分のベストだと考えています。
幸いなことに追い出し試合では2分間出させていただきました。パスは一回も受けずに終わりましたが、これからの人生でチャンスがきたらトライにつなげられる様、準備していきたいと思いました。
将来、なんらかの形で横須賀高校ラグビー部に恩返しができればいいなと思います。今までありがとうございました。津田組の活躍を祈っています。」
優しいな。毎年のように卒業記念映像を作っていたときにふと思った。伊藤組の3年間は、どの場面で仲間や後輩への優しさが溢れていた。稲垣組を「笑」岩田組を「彩」と表現するなら、伊藤組は「優」だろう。そんな素敵な代だった。
この3年間が何だったのか、それを決めるのは一人ひとりだ。未来が過去を決める。5年後、20年後、50年後、どんな感受性と価値観を持つどんな人間になっているのか。その未来の自分がこの3年間を振り返ったとき、眩い輝きを放つ宝物の記憶になっていてほしい。
世の中には「成功の法則」なるビジネス書が書店に溢れ返っている。この3年間、みんなは「怖くても逃げたくても仲間のためなら体を張ることのできる勇気・責任・信頼」「チームの中の自分はいち個人の自分よりも尊く、強い存在であるということの自覚」「何度踏みにじられても上を向く不屈の精神」数え上げればきりがないほど多くの貴重な経験をしてきた。本で読んだわけでも、人から聞いたわけでもない、自らが闘って得た生きた経験だ。
これから先の人生、多くの挫折や屈辱がきっと訪れる。辛いときはこの3年間のことを振り返り、過去の自分に勇気と自信をもらい、幸せな人生を送って欲しい。3年間、本当にありがとう。これからもよろしくな!
そっくりですね!おじい様のスピーチは会場全員を笑顔にしました!
稲垣組、岩田組も健在!
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